タイ旅行で注意したいこととは?6つの注意点を徹底解説

タイは寺院などの世界文化遺産、王宮、ビーチリゾートで有名な東南アジアの国です。
タイは日本からも近く、低価格で旅行できるので人気があります。
「でもタイの治安ってどうなの?衛生面は?交通は?」と、いざ旅行となると不安を感じる方も少なくないのではないでしょうか。
この記事ではタイ旅行を安全に楽しむために押さえておきたい注意点を解説します。
タイに旅行してみたいと思っている方は必見です!
目次
1.タイ旅行の注意点①:犯罪
まずは、タイ旅行のときに注意すべき犯罪について解説します。
タイに限った話ではありませんが、海外旅行中は犯罪に巻き込まれる可能性があります。
油断していると犯罪に巻き込まれて、せっかくの海外が台無しに…となってしまうこともあるでしょう。
そうならないように、どのような犯罪があるのかチェックしてみてください。
1-1.スリ・ひったくり
旅行者はスリやひったくりに狙われやすいので注意が必要です。
財布やスマホなど貴重品をズボンの後ろポケットに入れて歩いていると、いつの間にかスリに遭っているということも珍しくありません。
貴重品はかばんの奥にしまい、見えないように携帯するようにしてください。
バイクによるひったくりも多発しています。
リュックは前に抱きかかえるように持つ、ショルダーバッグはたすき掛けにする、道路側に荷物を持たないようにしましょう。
また、乗り物に乗っている時も荷物から目を離さないように十分に注意してください。
特に地図を見ている時、タクシーを探している時など他のことに集中している時は気を付けてください。
スリ対策については、以下の記事で解説しています。
日本人はスリのターゲットにされやすいので、念入りに対策をするようにしましょう。
1-2.詐欺
海外旅行中、気さくに現地の方から声をかけられると思わずうれしくなるものです。
しかし、気さくな現地の方の振りをした詐欺師である可能性もあるので十分に気を付けましょう。
たとえば、「日本にはどんなお札があるの」などと言う人には注意です。
紙幣を見せた時には、そのまま持っていかれる場合も少なくありません。
また王宮の入り口から遠く離れた場所で、以下のような声掛けをされることがあります。
「王宮は今日休みだよ。代わりに僕がトゥクトゥクで一日観光に連れてってあげるよ」
このように声を掛けてくる場合は要注意です。
楽しみにしていた王宮に入れなくて悲しんでいたときに現れた救世主のように感じるかもしれませんが、詐欺の可能性があります。
プロの詐欺師は暑い中、傘を差し観光地の近くで地図を用意して一日中カモになりそうな人を探しています。
はっきりと見分けるのが難しいので、
- ・助けを求めてないのに近づいてくる人
- ・英語が上手に話せて地図と傘を持っている人
- ・不自然なまでに親切な人
このような人は詐欺師の可能性を疑って、気を付けるようにしてください。
1-3.ぼったくり
タイではいろいろなお店がありますが、中には悪質な店もあり、そういった店では不当に高い金額を請求されることもあります。
実際、カラオケ店でのぼったくり被害も発生している等、十分な注意が必要です。
特に夜の繁華街では油断しないようにしましょう。
2.タイ旅行の注意点②:交通
タイの交通にも注意点があります。
移動が多い場合、交通網もよく使うことになるので、注意点についてしっかり理解しておきましょう。
2-1.タクシー
タクシーに乗る前に「メーターを使ってほしい」ことを伝えましょう。
運転手の言い値は相場の数倍であることがほとんどです。
メーター走行を嫌がって何度も乗車拒否されることも少なくありませんが、高額な運賃を請求されないためにも気を付けましょう。
最近では「Grab(グラブ)」という旅行者にはありがたいタクシー配車アプリがあります。
乗りたい時間と場所、目的地を入力すれば値段、タクシーのナンバー、ドライバー情報が送られてくるので、タクシーが来たら乗るだけです。
ただし地元の人もよく使うため、雨の日は捕まりにくい場合があるのでご注意ください。
2-2.トゥクトゥク・ソンテウ
タイにはトゥクトゥクという遊園地にありそうなカラフルな乗り物があります。

「タイ旅行の際にはぜひ乗ってみたい」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
トゥクトゥクの場合もタクシーと同様で乗車前に金額を交渉しましょう。
ソンテウは小型トラックの荷台を改造した乗合バス(タクシー)です。
ソンテウの運賃は10~20バーツが相場で、自分の行き先と運転手の行く方向が同じなら乗車可能です。
ソンテウはバスとは違い、乗りたいところで手を上げて乗り、後でお金を払います。
ただし、行先が分かりにくい、タイ語しか通じない場合が多いので、タイ旅行初心者には少しハードルが高い乗り物かもしれません。
目的地と違うところに行ってしまったとならないように十分、気を付けましょう。
2-3.バンコクの渋滞
バンコクではラッシュ時にひどい渋滞が起こる傾向があります。
余裕を持って移動するようにしてください。
バンコクはBTSトレインや地下鉄(MRT)もあるので、バンコクがメインの旅行であれば1日乗車券(乗り放題)などで回るのもおすすめです。
3.タイ旅行の注意点③:衛生面
衛生面についても注意が必要です。
海外は日本ほど衛生的ではなく、油断すると体調を崩したり、お腹が痛くなってしまうこともあります。
ただし、しっかりと注意していれば、神経質になる必要はないので安心してください。
3-1.食べ物
タイ料理はおいしいものがいっぱいです。
ぜひ本場で味わってみたいですよね。
特に屋台はB級グルメ天国です!
屋台は安くて、お手軽で、ローカル感たっぷりで魅力的ですが、衛生面での不安要素もあります。
生の野菜や切ってあるフルーツは注意してください。
いつから置いてあるのか分からないものは食べないのが無難です。
3-2.水
タイの水道水は衛生上の観点から飲まないことをおすすめします。
水はミネラルウォーターを飲みましょう。
暑いので氷の入った冷たい飲み物が飲みたくなりますが、飲み物に入った氷が食あたりの原因になることがあります。
ローカルのお店の氷は抜きにしてもらった方が安心かもしれません。
海外の水道水については、以下の記事で解説しています。
日本の水道水とは事情が全く違うので、事前にチェックしてみてください。
3-3.トイレ事情
日本とは違って、タイでは駅やコンビニにトイレがありません。
またショッピングモールのトイレも有料である場合が多いです。
必ずしも無料では利用できないことを覚えておいてください。
さらに備え付けのトイレットペーパーが無いことがほとんどですので、トイレに行く時はティッシュペーパー等を持っていくことを忘れないようにしましょう。
ティッシュペーパーを使うなら備え付けのゴミ箱へ捨ててください。
タイでは紙を流すことはできないので、間違って水に流さないように気を付けましょう。
海外のトイレ事情については、以下の記事で解説しています。
海外のトイレで困らないための準備や対策についても解説しているので、参考にしてみてください。
4.タイ旅行の注意点④:寺院
タイは寺院などの世界文化遺産があり、観光スポットもたくさんあります。
そして、寺院には独自の文化があり、マナーやルールがあるので、しっかりと守るようにしましょう。
4-1.服装
タイでは寺院が神聖な場所とされています。
ノースリーブ、短パン、ビーチサンダルなどの肌の露出は禁止です。
また帽子やサングラスなども禁止されています。
王様に敬意を払うため「黄色」を避け、クーデターに巻き込まれないために「赤」を避けておくのが無難です。
4-2.ふるまい
タイでは、多くの人々が敬虔な仏教徒です。
そのため、寺院を訪れたときはきちんと次のマナーを守ることが大切です。
- ・男女が手をつないだり肩を組むのは好ましくない。
- ・女性が仏像や僧侶に触れるのはNG。(寺院だけではなく、街中などでも触れてはいけません。)
- ・足の裏は不浄とされているため、仏像に足の裏を向けない。
- ・仏像より高いところに立たない。
外国人とはいってもマナーやルール違反を甘く見てくれません。
気持ちよく観光できるようにこうしたマナーを覚えておくと良いでしょう。
4-3.写真
観光をしていると、ついあれこれと写真を撮りたくなると思います。
しかし、寺院で写真を撮るときは注意が必要です。
まず、宗教活動を行っている人の写真を撮ることは禁止されています。
具体的な宗教活動としては、お勤めや礼拝、瞑想等が挙げられますが、プライバシーの侵害にもなってしまうので撮影しないようにしましょう。
また、仏像や僧侶の人と自撮りを撮ることもNGです。
その他、撮影が禁止されている場所や寺院については写真を撮らないようにしましょう。
5.タイ旅行の注意点⑤:ホテル
タイ旅行中は現地のホテルに宿泊すると思いますが、実はホテルにも注意点があります。
日本のホテルとは勝手が異なる部分もあるので、注意して過ごすようにしましょう。
5-1.備品
ホテルのトイレであっても、トイレットペーパーを流せないことがあります。
トイレ内にゴミ箱があればそこに捨ててください。
また、タイのホテルでは備え付けの歯ブラシがないことがほとんどですので、日本から持参しましょう。
5-2.コンセント
タイでは3種類のコンセントがあります。
日本の電化製品のほとんどは使えますが、変換プラグがあると安心です。

また電圧は220Vと日本より高いので、充電器や電化製品が電圧に対応しているかを確認してください。
5-3.ホテル荒らし
ホテルの部屋では、鍵をかけていても外出時に部屋に侵入されて窃盗被害に遭うことがあります。
部屋の鍵をかけているからといって、貴重品等を机の上に出しっぱなしにしていると、盗まれることもあります。
貴重品等はしっかりと金庫に入れて、金庫自体の鍵もちゃんとかけるようにしましょう。
6.タイ旅行の注意点⑥:マッサージ店
タイにはタイ式マッサージがあり、マッサージ店も多いので、手ごろに質のいいマッサージを受けることができます。
しかし、中には悪質なマッサージ店もあり、そういった店でトラブルに遭う可能性もあるので注意しましょう。
6-1.セクハラ・強姦被害
本場タイ式マッサージを受けて、心も身体もリラックスしたい方も多いのではないでしょうか。
日本と比べてかなり格安で、質の高いマッサージを受けられるのも魅力です。
フットマッサージなどではあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、オイルマッサージのようにほぼ裸の状態で施術を受ける場合は注意が必要です。
個室で行われるときは特に、男性も女性もいかがわしい行為をされるリスクを避けるために、以下の2点を言うようにしましょう。
- ・同性のマッサージ師をリクエストする
- ・異性のマッサージ師ならチェンジしてもらう
はっきりと「ノー」と言わない日本人女性はセクハラ被害のターゲットになりやすい傾向があります。
同性のマッサージ師が他の人の施行をしていてすぐにできないと言われたら、その人が終わるまで待つことも1つの手です。
6-2.貴重品
高級マッサージ店では鍵付きロッカーが完備されている場合がありますが、普通のフットマッサージやタイ古式マッサージ店ではロッカー等がないことが多いです。
服もかばんもカゴに入れて置く場合が多いので、盗難被害に遭わないため貴重品の管理には十分に気を付けましょう。
6-3.チップ
タイのマッサージ店では、施術が終了して店を出る前に施術をしてくれた人にチップを渡すのが一般的であり、マナーです。
日本はチップの文化がないのでピンと来ないかもしれませんが、忘れないようにしましょう。
では、いくらチップを渡せば良いのか?
施術の時間にもよりますが、多くの場合で50〜100バーツほど渡せば十分でしょう。
ちなみに、チップを渡すときは「Thank you!」と言って渡せば大丈夫です。
相手も普段からチップをもらっているので、それだけで通じます。
7.注意点を理解した上でタイ旅行を満喫しよう!
タイは日本と事情が異なりますが、注意点を理解していれば危険やリスクをなるべく避けて旅行を楽しむことができるでしょう。
優しいタイ人の人柄、美味しいタイ料理、伝統ある建築物、美しいビーチなどタイは魅力がいっぱいの国です。
なお、タイの観光庁サイトではタイの観光情報がまとめられています。
エリア毎の情報や観光スポットなどもまとめられているので、タイ旅行の際には参考にしてみてください!