海外旅行中のトイレで気を付けることは?おすすめの対策法を3つご紹介

海外旅行中のトイレで気を付けることは?おすすめの対策法を3つご紹介

海外旅行をする際、観光地や宿泊先のホテル、食事や気候について調べる方も多いかと思います。

しかし、意外と忘れがちなのが海外のトイレ事情の確認です。

日本と海外ではトイレの利用方法が大きく異なります。

誰もが1日1回以上は利用するトイレに関して、いざという時に焦らないためにも、海外のトイレ事情や注意点、対策について確認しておきましょう。

1.海外でトイレを利用する際の注意点

海外旅行中にトイレを利用する際、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。

まずは、国を問わず共通して注意したい点をご紹介します。

1-1.共通して注意する点

日本のトイレは清潔で、公園や駅のトイレでさえもきれいに保たれているイメージがあります。

しかし、海外では、日本ほどトイレがきれいなパターンはあまりないということを心に留めておきましょう。

さらに、国によっては、水圧の関係でトイレットペーパーが詰まってしまうことから、使用したトイレットペーパーをそのまま流せない場合があります。

そういった場合は、設置されているごみ箱に使用済みのペーパーを捨てましょう。

また、日本では温水洗浄便座や保温便座、洗浄音を流すトイレ用擬音装置などトイレの設備が充実していますが、海外ではあまり目にすることはありません。

日本では日常的に使用しているものでも、海外では馴染みがないことがあるので、備わっているのが当たり前と思わずトイレを使用するようにしましょう。

続いては、海外旅行先として人気の高いアメリカやヨーロッパを例に、トイレを利用する際の注意点をご紹介します。

1-2.国別の注意する点

ここからはトイレに関する注意点を国別に解説していきます。

ただし、全ての国について解説するのは難しいため、ここでは人気の旅行先である以下の3つの国に絞って解説します。

  • ・アメリカ
  • ・フランス
  • ・韓国

ぜひ旅行に行くときの参考にしてみてください。

1-2-1.アメリカ

初めての海外旅行の行き先として人気が高いハワイやグアムですが、アメリカでは、防犯対策としてトイレの個室ドアの下の隙間が広く設計されています。

そのため、隣の個室に入っている人の足元が丸見えだったり、うっかり物を落とすと隣の個室まで飛んで行ってしまうなんてこともあるので気を付けましょう。

また、トイレットペーパーの取り方にも注意が必要です。

日本では小さいロールのトイレットペーパーが主流ですが、アメリカの公共のトイレは、以下のように大きなロールのトイレットペーパーが設置されていることが多くなっています。

トイレットペーパー

【イメージ①】トイレットペーパー

ペーパーの向きも異なるため、慣れないうちは戸惑うこともあると思います。

イメージ①のような横向きのペーパーの場合、端を持ってそのまま下に引くと、途中で切れずにペーパーを出すことができるのでぜひ試してみてください。

1-2-2.フランス

フランスのパリには「サニゼット」と呼ばれる、使用後にトイレ全体を洗浄する機能を持った公衆トイレがあります(イメージ②)。

サニゼット

【イメージ②】サニゼット

トイレを終えて外に出てきた後にすぐ洗浄が始まるため、トイレ内に忘れ物をしたり、前の人と入れ替わりですぐ中に入らないよう気を付けましょう。

フランスに限らず、ヨーロッパ諸国では、同様の洗浄機能を持ったトイレがあるので、外出先でトイレを利用する際はきちんと確認するようにしましょう。

また、1つ注意点としてヨーロッパでは、トイレを利用するのにお金を支払うケースが多くなっています。

場合によっては、日本のように無料で使えないこともあるので、お金も用意しておくようにしましょう。

1-2-3.韓国

韓国では、日本と違いコンビニでトイレが借りられません。

日本のコンビニではトイレが併設されていて、買い物ついでにトイレを借りることもできますが、韓国では難しいでしょう。

また、韓国でもトイレでは、個室内にトイレットペーパーが設置されていないことがあります。

では、どこにトイレットペーパーがあるのかというとトイレの入口等に業務用の大きなトイレットペーパーが設置されています。

そこから使用する分のトイレットペーパーを取ってから個室に入りましょう。

もちろん、日本と同じように個室内にトイレットペーパーが設置されているパターンもあるので、韓国でトイレに入ったら、まずはトイレットペーパーの位置を確認することをおすすめします。

また、場所によってはそもそも置いていない場合もあるので、心配な場合は流せるティッシュを持ち歩くといいでしょう。

2.準備しておくと安心!海外でトイレを利用するときの3つの対策

海外のトイレの注意点を確認できたところで、続いては、海外旅行中のトイレで実践できる対策をご紹介します。

2-1.対策①比較的きれいなトイレを利用する

海外の公衆トイレは掃除が行き届かず、清潔でない場合が多くなっています。

外出先でトイレに行く機会を減らすために、出発前に宿泊先でトイレを済ませるようにしましょう。

やむを得ず外出先でトイレを利用する場合は、ホテルやレストラン、ショッピングモールなどのトイレを選ぶと良いでしょう。

観光客向けの施設のトイレは清潔に保たれている場合が多いので、おすすめです。

2-2.対策②トイレ用のアイテムを事前に準備しておく

設備が整っていなかったり、掃除されておらずトイレが汚い場合でも即座に対応できるよう、海外でトイレを利用する際にあると便利なアイテムをご紹介します。

2-2-1.ポケットティッシュ(トイレットペーパー)

公衆トイレでは、トイレットペーパーが備え付けられていない場合があります。

常備されていても、紙が硬く吸収性が悪いこともあるため、ポケットティッシュを複数持っておくと安心です。

水に溶けるものであれば、そのまま流せるため便利です。

また、外出時間が長い場合は、トイレットペーパーを持っていくのも1つの手です。

芯を抜けば、潰して場所を取らずバッグに入れることができるので検討してみてください。

2-2-2.ウェットティッシュ

日本では便座を除菌するためのスプレーやジェルが設置されていることも多いですが、海外ではそういった設備は期待しないほうが良いでしょう。

便座が濡れていたり、汚れが付着していることもあるので、ウェットティッシュを携帯していると安心です。

また、トイレを済ませた後に手を洗いたくても洗面台がないこともあります。

手洗いの代わりに除菌のウェットティッシュを用いると良いでしょう。

2-2-3.小銭(コイン)

前述したように、特にヨーロッパではトイレが有料の場合も多いのですが、小銭のみしか使えないケースがあります。

いざというときに紙幣しかもっていなかった、なんてことにならないように小銭を用意しておきましょう。

2-3.対策③トイレの呼び方を確認しておこう!

国の言葉を知らなくてもマークである程度判断することは可能ですが、トイレの名称を確認しておくと安心です。

日本と比べ海外は街中にあるトイレの数が少ない傾向にあるため、トイレに行きたいけど場所がわからないとなる可能性があります。

いざというときのために、トイレの場所を聞くフレーズを確認しておくことをおすすめします。

たとえば、英語圏では以下のように表現が異なります。

  • ・イギリス:toilet
  • ・アメリカ:bathroom、restroom
  • ・カナダ:washroom

また、男女の表記にも注意が必要です。

ドイツでは以下のように表記されていることがあります。

  • ・男性用:Herren
  • ・女性用:Damen

このように、日本では聞き馴染みのない単語で表記されていることもあるので、事前に確認しておきましょう。

3.日本と海外はトイレ事情が異なるので要注意

本記事では、海外のトイレ事情や注意点、対策についてご紹介しました。

基本的に海外のトイレは日本ほど清潔に保たれているわけではなく、利用方法も異なるため、自分なりのトイレグッズを準備しておくことがおすすめです。

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