海外旅行に保険証券や健康保険証は必要?紛失・盗難対策も解説!

海外旅行に保険証券や健康保険証は必要?紛失・盗難対策も解説!

「海外旅行に保険証券とか健康保険証っているのかな?」
「盗難とか怖いし必要ないなら持っていきたくない…」

今回は海外旅行における、保険証券や健康保険証の必要性について解説します。

具体的には、

  • ・【結論】海外旅行に行く時に保険証券や健康保険証は必要なのか?
  • ・【一覧リスト】海外旅行の際に持っていくべきトラブル対策グッズ
  • ・紛失注意!海外での保険証管理の注意点3選

などを書いていきます。

海外旅行に行く際は、保険証券や健康保険証は持っていくことをオススメします。

たとえば、現地でケガをして治療が必要なときに、保険証券があれば保険の加入証明になるので、手続きがスムーズに進みます。

キャッシュレス対応病院であれば医療費は保険会社が直接病院に払ってくれるので、一時的にでも経済的な負担がありません。

また、渡航前後の国内移動中にケガをしたり、病気にかかる可能性もあるので、健康保険証も持っていた方が無難です。

他にも、海外旅行に必要なものや紛失対策も解説するので、旅行準備の参考にしてみてください。

1.【結論】海外旅行に行く時に保険証券や健康保険証は必要なのか?

海外旅行に、保険証券や健康保険証は持っていくべきなのでしょうか?

結論から書くと、

“両方とも持っていく方がいい”

となります。

では、なぜ持って行った方がいいのか?

その理由を個別に解説します。

1-1.海外旅行保険証券

海外旅行保険の保険証券には、証券番号や緊急連絡先が記載されています。

海外旅行保険証券

※当社の海外旅行保険たびともで使用している保険証券のサンプルです。

現地で病気にかかり治療を受けるときに、保険証券があれば本人確認や手続きがスムーズに進みます。

トラブル時に慌てないためにも、用意しておいた方がいいでしょう。

また、保険証券に関しては、証券番号と緊急連絡先がわかればいいので、原本ではなくコピーでOKです。

ちなみに、保険会社の中には保険証券を紙面による発行ではなく、PDFによる電子証券を発行している会社もあります。

そういった場合は電子証券をスマートフォンにダウンロードして、いつでも確認できるようにしておきましょう。

1-2.健康保険証

前提として海外では日本の健康保険証は使えません。

なので、海外旅行中に健康保険証を使用するタイミングはありませんが、国内で必要になることはあります。

たとえば、

  • ・自宅から空港までの移動中
  • ・日本での前泊中
  • ・帰国してから自宅までの道中

などで体調を崩してしまうこともあります。

そうなったときに、健康保険証がないと医療費が全額負担になってしまう場合もあります。

一応、後から還付請求することも可能ですが、手間がかかりますし一時的に出費がかさんでしまいます。

そうならないためにも、健康保険証も持って行った方がいいでしょう。

2.【一覧リスト】海外旅行の際に持っていくべきトラブル対策グッズ

保険証券や健康保険証を始めとした、海外旅行に持っていくべきトラブル対策グッズは、以下の表の通りです。

持っていくべき理由も記載しているので、併せて確認してみてください。

トラブル対策グッズ 持っていくべき理由
保険証券のコピー
  • ・証券番号、緊急連絡先が記載されていて、緊急時の手続きがスムーズに進む。
健康保険証
  • ・出国前や帰国後のトラブル時に役に立つ。
クレジットカード
  • ・多額の現金を持ち歩かずに済む。
  • ・クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する場合、所持しておく必要あり。
海外旅行保険のハンドブック
  • ・緊急連絡先、保険金請求先が記載されているので、いざというときに持っていると便利。
運転免許証および戸籍謄本
  • ・パスポートの紛失および盗難時、日本へ帰国するための渡航証発行に必要。

また、トラブル対策グッズ以外で準備すべきものについては、以下のページで解説しています。

この記事に記載があるものを準備すれば、最低限必要なものは揃います。

旅行先に着いてから「あー!あれ忘れた!」とならなくなるので、チェックしてみてください。

【はじめての海外旅行(前編)】旅行前の準備と注意点を解説

2-1.保険証券のコピー

保険証券には、証券番号や緊急連絡先が記載されています。

証券番号や緊急連絡先がわかると、トラブル時の連絡や手続きがスムーズに進むので持っていきましょう。

一方で、

「保険証券の原本を持ち歩くのは心配…」

という方もいると思います。

そのような場合は、保険証券のコピーを持っていけば大丈夫です。

原本を持っていく必要はなく、証券番号と緊急連絡先がわかるようになっていればOKです。

2-2.健康保険証

海外では日本の健康保険証は使えませんが、出国前や帰国後の国内で使う可能性があります。

たとえば、駅の階段で転んでケガをしてしまったときに健康保険証がないと、医療費が全額負担になってしまう場合があります。

後から還付請求することも可能ですが、手間や一時的な出費は発生してしまいます。

このようなリスクを避けるためにも、健康保険証は持っておいた方がいいでしょう。

2-3.クレジットカード

クレジットカードは現地での支払いに利用できます。

クレジットカードを使えば、両替の手間も省けますし、場合によっては外貨両替よりもお得になるケースもあります。

加えて、クレジットカードの中には海外旅行保険が付帯されているものもあります。

クレジットカード付帯の海外旅行保険には“自動付帯”“利用付帯”の2種類があり、自動付帯の場合はカード本体を海外旅行に持っていく必要があることが多いです。

利用付帯は付帯条件によって持っていく必要があるか変わるので、事前に付帯条件を確認しておくことをオススメします。

なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険については、以下のページで徹底的に解説しています。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の利用を検討している場合はチェックしてみてください。

海外旅行保険はクレジットカードで十分?
知っておくべき注意点とは?

2-4.海外旅行保険のハンドブック

海外旅行保険のハンドブックがあるなら、持っていくことをオススメします。

※ハンドブック:事故時の連絡先や提携している病院などが記載されている冊子のこと。保険商品によっては、海外旅行保険の契約時に保険会社から提供されます。

緊急時の連絡先や保険金の請求先が書かれているので、いざというときに持っていると便利です。

2-5.運転免許証および戸籍謄本(こせきとうほん)

パスポートをなくした時の、渡航証発行用の身分証明書として役に立ちます。

免許証や戸籍謄本がないとスムーズに渡航証が発行されず、帰国できるようになるまで時間がかかってしまいます。

事前に準備をして、両方を持っていくようにしましょう。

3.紛失注意!海外での健康保険証管理の注意点3選

ここまで、海外旅行に持っていくべきグッズについて紹介してきました。

しかし、“持っていくこと”と同様に“なくさない、盗まれないための管理”も重要です。

ここからは、海外で健康保険証などを管理する際の3つの注意点を解説します。

3-1.使用するとき以外は持ち歩かない

持っていった健康保険証などは、使用するとき以外は持ち歩かないようにしましょう。

理由は、海外は日本と比較して盗難のリスクが高いからです。

たとえば、日本とアメリカの窃盗発生件数を比較すると以下のようになります。

2019年の窃盗発生数
日本 約53万件
アメリカ 約508万件
日本に対するアメリカの窃盗件数の比率 約9.5倍

※参照元:政府統計の総合窓口(e-Stat)FBI:UCR

健康保険証などが必要になることもあるので、旅行に持っていった上で使用するとき以外は持ち歩かないようにしましょう。

また、理由があって持ち歩く場合はスリ対策も欠かせません。

海外ではプロのスリ組織が多く、プロの集団から組織ぐるみで狙われたらひとたまりもありません。

被害に遭わないためには“スリのターゲットから外れる”ことが重要な対策となってきます。

ターゲットから外れる方法は、以下の記事で解説しています。

オススメのスリ対策やスリ対策グッズについても書いているので参考にしてみてください。

海外旅行で役立つ!おすすめスリ対策と対策グッズを紹介

3-2.金庫に入れて厳重に保管する

海外ではちょっとした外出の間に、盗難の被害に遭うことがあります。

たとえば、

  • ・レストランへ食事に行く
  • ・ホテル近くのコンビニに買い出しに行く
  • ・近くのイベントを見に行く
  • ・病気になってしまった
  • ・パスポートやクレジットカード等の盗難にあってしまった

このようなことで、少しホテルから離れた隙に部屋に侵入されて盗まれてしまう。

こういったことが起こり得るので、保険証などを保管するときは、金庫に入れて鍵をかけておきましょう。

3-3.紛失してしまった場合の対処法を調べておく

健康保険証などを紛失してしまった場合の対処方法を、事前に調べておくことも重要です。

紛失時の大まかな手続きの流れは、以下の通りになります。

※下記の内容はあくまで一例であり、実際の手続きとは異なることもあります。

■パスポート

  • ①現地の警察にパスポート紛失の届け出を行い、届け出を行ったことを立証する書類を発行してもらう。
    (書類の発行を行ってもらえない場合は、最寄りの日本大使館もしくは総領事館に相談)
  • ②最寄りの在外公館に「紛失一般旅券等届出書」「写真(4.5×3.5センチメートル)」「①でもらった書類」を届け出る。
    (届け出の際に身分証明書として、運転免許証等が必要)
  • ③パスポートの代わりに、日本大使館または総領事館で帰国のための渡航証を発行してもらう。
    (この際、戸籍謄本が必要となります)

※パスポートの再発行については帰国後に「紛失一般旅券等届出書」「戸籍謄本」「写真」をパスポートセンター窓口に提出することでも行えます。

■運転免許証

  • ①現地の警察に運転免許証紛失の届け出を行い、届け出を行ったことを立証する書類を発行してもらう。
  • ②帰国後に、「再交付申請書」「①でもらった書類」「申請用写真(3.0×2.4センチメートル)」を運転免許センター等の窓口に提出し、免許証の再交付を行う。

■クレジットカード

  • ①クレジットカード会社に連絡して利用停止と再発行の手続きをする。
  • ②現地の警察に届け出を行い、届け出を行ったことを立証する書類を発行してもらう。
    (不正利用時の補償手続きで必要になることがあります)
  • ③帰国後に再発行カードを受領します。
    (再発行まで1~2週間かかるケースが多いです)
  • ④必要であればカードの登録情報の変更を行う。

■保険証

  • ①現地の警察に届け出を行い、届け出を行ったことを立証する書類を発行してもらう。
  • ②帰国後に「健康保険被保険者証再交付申請書」または「健康保険高齢受給者証再交付申請書」を協会けんぽ(全国健康保険協会)に提出します。
  • ③一定期間後に健康保険証が再交付されます。

4.同じ?別物?保険証券と付保証明書の違いについて解説!

保険証券と似たものに“付保証明書”があります。

この2つには明確な違いがあるのですが、慣れていないと違いがわからない可能性があります。

以下に、当社の海外旅行保険たびともを例に、保険証券と付保証明書の違いについてまとめました。

どのように違うのか判らない場合は参考にしてみてください。

記載内容 保険証券 付保証明書
(英文証明書)
証券番号
契約者名 ×
契約日時
保険期間
旅行目的地
保険期間のみ記載
個人情報
(被保険者名、年齢、性別)
被保険者名のみ記載
保険料
割引の有無
×
補償内容
(補償項目、保険金額)

基本的に保険証券の方が記載されている項目が多く、情報を確認したいときは便利です。

一方で、海外旅行保険に加入していることを第三者に証明するときなどは、最低限の項目のみ書かれている付保証明書の方が適しています。

5.海外旅行保険は保険証券がなくても契約した事実さえあれば大丈夫!

海外旅行保険は契約している事実さえあれば、保険証券がなくてもサポートサービスを利用したり、保険金の請求ができます。

保険会社は契約ごとに固有の証券番号を発行しているので、その番号さえわかれば契約の有無が確認できます。

ただし、保険会社に連絡しようと思ったときに、緊急連絡先や証券番号がわからないと、本人確認に手間取ってしまいます。

そうならないように、保険証券は持っておいた方が無難です。

また、当社の“海外旅行保険たびとも”では保険証券はPDFによる電子証券となっているので、書類管理の必要もなく発行料も無料です。

たとえ誤って削除してしまっても、ネット環境があればマイページからすぐに再発行できて便利なので、ぜひご検討ください。
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