海外旅行保険の賠償責任補償とは?過去の支払い事例とあわせて解説!
「賠償責任補償って、どんなときに役に立つんだろう?」
「旅行先で損害賠償請求されることなんて本当にあるのかな?」
今回は海外旅行保険における、賠償責任補償について解説します。
具体的には、
- ・なぜ必要?賠償責任補償の重要性を解説!
- ・賠償責任補償ではどんなときに補償対象になる?パターン別に解説!
- ・賠償責任補償の過去の支払い事例
などを解説していきます。
賠償責任補償は旅行中に誤って他人にケガをさせてしまったときや、お店や他人の所有物を壊すなど、偶然な事故により損害賠償責任を負ったときに、損害賠償費用をお支払いする補償です。
保険商品によっては、保険会社の承認を得ることで訴訟費用や弁護士費用などが補償されることもあります。
海外旅行では何が起こるかわかりません。
慣れない土地で疲れが溜まって、注意がおろそかになってしまうこともあるでしょう。
賠償責任補償があれば、そういったリスクに備えることができます。
目次
1.海外旅行保険とはどのような保険なのか?
海外旅行保険とは、どのような保険なのでしょうか?
結論から解説すると、
海外旅行中に起きたトラブルによって発生した損害を補償する保険
です。
たとえば、旅行中に不慮の事故でケガをした場合、治療費が補償されます。
また、土産店で商品を棚から落として破損させてしまい損害賠償責任を負った場合、損害賠償費用が補償されます。
このように、海外旅行中のトラブルによって発生した費用を補償する保険が海外旅行保険です。
海外旅行保険については、以下の記事でより詳しく解説しています。
海外旅行保険に馴染みがない場合は、読んでみてください。
2.なぜ必要?賠償責任補償の重要性を解説!
海外旅行保険では「賠償責任補償」が基本補償として付帯されていることが多いですが、なぜ賠償責任補償が必要なのでしょうか?
それは損害賠償請求を受ける可能性は誰にでもあるからです。
たとえば、レンタルしたWi-Fiルーターを破損させてしまった場合や、ホテルの鍵を紛失してしまった場合はレンタル会社やホテルから損害賠償請求がなされるでしょう。
また、万が一、他人をケガさせてしまったときに、その費用を負担しなければならないこともあるでしょう。
以下の記事で解説しているように海外では日本と比較して医療費が高額な傾向があり、場合によっては、100万円以上の医療費が発生することもあります。
そういったときに賠償責任補償がないと、全て自己負担となってしまいます。
このようなリスクに備える意味で賠償責任補償が必要となっています。
3.賠償責任補償ではどんなときに補償対象になる?パターン別に解説!
賠償責任補償は、損害賠償費用を補償しますが、中には補償の対象外となる場合もあります。
ここで対象となる場合とそうでない場合を解説するので、参考にしてみてください。
※以下の内容は全て一例です。具体的な内容については、各保険会社のホームページをご確認ください。
- 【補償の対象となる場合】
- ・海外旅行中に他人にケガをさせてしまったことによる損害賠償費用
- ・海外旅行中に他人の所有物を壊してしまったことによる損害賠償費用※
- ※保険契約者や被保険者がレンタル業者から借り入れた旅行用品・生活用品など。
上記のような場合は補償の対象となります。
- 【補償の対象外となる場合】
- ・保険契約者、被保険者、保険金を受け取るべき者の故意
- ・戦争、革命などの事変(テロはお支払いの対象となる)
- ・放射能汚染
- ・職業上の行為に関する賠償責任
- ・同居の親族に対する賠償責任
- ・航空機、船舶、車両、銃器の所有・使用・管理に起因する賠償責任
- ・被保険者が所有・使用・管理する財物の破損等について正当な権利を有する者に対して負担する賠償など※
- ※保険商品によっては、「ホテル等の宿泊施設の客室」や「建物またはマンションの戸室全体を賃借していない住宅等の居住施設内の部屋」、「賃貸業者から保険契約者または被保険者が直接借り入れた旅行用品または生活用品」等に与えた損害は例外となることもあります。詳しくは各保険商品の約款をご確認ください。
上記のような場合は補償の対象外となります。
4.【実例】賠償責任補償の過去の支払い事例を解説!
賠償責任補償では、どのような場合で保険金が支払われるのでしょうか。
一例として、エイチ・エス損保の海外旅行保険たびともで実際に発生した事例をご紹介します。
国・都市 | 事故状況 | 発生した費用 |
---|---|---|
フィリピン | 鞄を盗難され、鞄の中に入っていたレンタル会社から借りたWi-Fiルーターも盗まれ、レンタル会社から損害賠償請求を受けた。 | 約25,000円 |
ハワイ | レンタル会社から借りたWi-Fiルーターの返却場所を間違え、紛失扱いとなり、レンタル会社から損害賠償請求を受けた。 | 約52,000円 |
タイ | 子供がホテルの壁に落書きをしてしまい、ホテルから損害賠償請求を受けた。 | 約69,000円 |
台湾 | 子供がホテルの照明器具を壊してしまい、ホテルから損害賠償請求を受けた。 | 約7,000円 |
韓国 | レンタルしていたゴルフクラブのヘッドが破損し、損害賠償請求を受けた。 | 約12,000円 |
このように不慮の事故などで損害を与えてしまった場合に、保険金が支払われます。
また、海外において日本人はスリのターゲットにされやすく、カバンやポーチと一緒にレンタル品を盗まれてしまうといったことも起こり得ます。
そういった場合に、賠償責任補償が付帯されていれば損害額を軽減することができます。
※海外のスリ事情やスリ対策については、以下の記事で解説しています。
5.賠償責任補償では訴訟費用や弁護士費用が補償されることもある!
保険商品によっては、損害賠償費用だけではなく、訴訟費用や弁護士費用が補償されることもあります。
また、仲裁・和解・調停に要した費用が補償されることもあります。
ただし、これらの費用の補償については、事前に保険会社の承認を得ることが条件となっていることもあります。
加入前に各保険商品の約款を確認しておくことをおすすめします。
なお、エイチ・エス損保の海外旅行保険たびともでも、賠償責任補償をご用意しています。
海外旅行に行くときは、ぜひご検討ください。
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