クレジットカード付帯の海外旅行保険は
自動付帯が理想?
11の要素に分けて利用付帯と徹底比較!
「海外旅行で保険は入りたいけど無駄な出費は避けたい…」
「クレカの自動付帯って無料で人気っぽいけど、これで大丈夫なのかな?」
「自動付帯と利用付帯って何が違うんだろう?」
今回はクレジットカード付帯の海外旅行保険における”自動付帯”と”利用付帯”について解説していきます。
具体的には、
- ・クレジットカード付帯の海外旅行保険における”自動付帯”と”利用付帯”の比較11選
- ・1枚で家族も補償!クレジットカード付帯の海外旅行保険の家族補償とは?
- ・何を基準に選べばいい?海外旅行保険付きのクレジットカードの選び方
などを書いていきます。
自動付帯と利用付帯の大きな違いは“適用条件の有無”です。
自動付帯はカードを所持していれば保険が適用されますが、利用付帯はカード会社が定めた適用条件を満たす必要があります。
その他の違いについても1つずつ解説していくので、自動付帯の海外旅行保険が付帯されているカードを持っている場合は参考にしてみてください。
目次
1.クレジットカード付帯の海外旅行保険とは何か?
具体的な話の前に、クレジットカード付帯の海外旅行保険とは何かを解説します。
まず、海外旅行保険とは海外旅行中に発生した、
- ・ケガや病気によって治療を受けた
- ・持ち物を盗まれてしまった
- ・他人の物を壊してしまった
こういったトラブルなどで発生した損失を補償する保険のことです。
そして、カード付帯の海外旅行保険とは、この海外旅行保険がクレジットカードに付帯されているものを指します。
1-1.任意加入の海外旅行保険との違いとは?
クレジットカード付帯の海外旅行保険は任意加入の海外旅行保険と比較して、以下のような違いがあります。
- ・保険料の支払いがない
- ・加入の手続きをする必要がない
- ・カードによっては補償内容が抑え目なことがある
他にも違いはありますが、このように同じ海外旅行保険でも、違う部分が存在します。
こういった、“カード付帯の海外旅行保険”と“任意加入の海外旅行保険”の違いについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
海外旅行保険選びに迷っている場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
2.クレジットカード付帯の海外旅行保険における”自動付帯”と”利用付帯”の比較11選
クレジットカード付帯の海外旅行保険は2種類あります。
- ・自動付帯
- ・利用付帯
では、この“自動付帯”と“利用付帯”を比較したときに、どこが同じで、どこが違うのか?
以下の11個の要素に分けて解説していきます。
- ・適用条件
- ・保険料
- ・適用開始のタイミング
- ・保険期間
- ・補償項目
- ・保険金額
- ・家族特約の有無
- ・保険金の請求手続き
- ・サポートサービスの有無
- ・返戻金の有無
- ・フリープランの有無
※ここから解説する内容は一般的な項目の比較になります。カードによっては当てはまらないこともあるので、旅行前に確認することをオススメします。
2-1.適用条件
カード付帯の海外旅行保険には保険が適用されるための条件(適用条件)が存在します。
この適用条件については、以下のようになります。
- ・自動付帯:なし
- ・利用付帯:あり
自動付帯はカードを所持しているだけで保険が適用されるので、保険の適用に関して条件などはありません。
逆に、利用付帯はカード会社が指定する適用条件を満たすと保険が適用されます。
適用条件については、以下の記事にてよくある例と共に解説しています。
「適用条件ってどんな条件なんだろう?」と思った場合は、こちらの記事もチェックしてみてください。
2-2.保険料
保険に加入するときの保険料については、以下のようになります。
- ・自動付帯:不要
- ・利用付帯:不要
自動付帯については、カードを所持しているだけで保険が適用されるので、保険料はかかりません。
利用付帯については、条件はありますが、ほとんどの場合で旅費の支払い方法に関するものであり、保険に加入するために追加でお金を支払うことはないので、保険料についてはかからないと言えます。
2-3.保険期間がスタートするタイミング
保険期間がスタートするタイミングについては、以下のようになります。
- ・自動付帯:旅行のために日本を出国した日
- ・利用付帯:適用条件を満たした上で旅行のために日本を出国した日 or 出国後にはじめて適用条件を満たした日
自動付帯は、旅行のために日本を出国した日に自動的に適用が開始されます。
利用付帯は、カードによって“適用条件を満たした上で旅行のために日本を出国した日”か“出国後にはじめて適用条件を満たした日”のどちらかになることが多いです。
2-4.保険期間
保険期間については、以下のようになります。
- ・自動付帯:概ね90日
- ・利用付帯:概ね90日
どちらも保険が適用されてから90日間が保険期間であることが多いです。
91日以上の旅行を予定している場合は、任意加入の海外旅行保険などを検討しましょう。
2-5.補償項目
補償項目については、以下のようになります。
- ・自動付帯:カードによって異なる
- ・利用付帯:カードによって異なる
どちらもカードによって補償項目が変わってきます。
特約も含めてさまざまな補償項目が付帯されているカードがある一方で、必要最低限の補償項目だけ付帯されているカードもあります。
ただ、注意すべき点として、自動付帯、利用付帯共に「疾病死亡補償」が付帯されていないパターンがあります。
カードによって付帯されているか変わるので、旅行前にホームページなどで確認しておくようにしましょう。
2-6.保険金額
保険金額については、以下のようになります。
- ・自動付帯:カードによって異なる
- ・利用付帯:カードによって異なる
保険金額については、どちらもカードによって大きく変わってきます。
たとえば、入手しやすい一般的なカードであれば保険金額は抑え目であることが多いのに対して、ランクの高いカードでは高額な保険金額が用意されていたりします。
保険金額が少ないと、万が一トラブルや損害が生じた際に、自己負担が発生してしまう可能性があります。
カードによってさまざまなので、カード会社のホームページなどで確認することをオススメします。
2-7.家族特約の有無
家族特約の有無については、以下のようになります。
※家族特約については後述します。
- ・自動付帯:カードによって異なる
- ・利用付帯:カードによって異なる
自動付帯、利用付帯のどちらのカードでも、家族特約の付帯はカードによって異なります。
また、家族特約が付帯されていたとしても、家族カードの所持などの適用条件がある場合もあります。
カードによって適用条件や補償内容が異なるので、家族特約についても、旅行前にカード会社のホームページで調べておきましょう。
2-8.保険金の請求手続き
保険金の請求手続きについては、以下のようになります。
- ・自動付帯:カード会社に連絡⇒必要な書類を揃えて保険金の請求を行う
- ・利用付帯:カード会社に連絡⇒必要な書類を揃えて保険金の請求を行う
保険金の請求については、大きな差はありません。
利用付帯については、適用条件を満たしているか確認される可能性もありますが、決済したことが証明できる書類を提出すればいいので、そこまで大きな違いはないでしょう。
なお、保険金の請求方法については、以下の記事にてステップバイステップで解説しています。
具体的にどうやって請求すればいいかイメージが湧かない場合は参考にしてみてください。
2-9.サポートサービスの有無
サポートサービスの有無については、以下のようになります。
- ・自動付帯:カードによって異なる
- ・利用付帯:カードによって異なる
キャッシュレス診療を始めとしたサポートサービスの有無については自動付帯、利用付帯に関わらずカードによって異なります。
一般的な入手しやすいカードであれば、サポートサービスがなかったり、限定的なサポートだったりしますが、ゴールドカードのようなランクの高いカードであれば、充実したサポートサービスが用意されていることもあります。
2-10.満額返戻金の有無
満額返戻金の有無については、以下のようになります。
- ・自動付帯:なし
- ・利用付帯:なし
自動付帯、利用付帯共に満額返戻金はありません。
そもそも海外旅行保険はクレジットカード付帯、任意加入に関わらず全て掛け捨て型となります。
トラブルに遭わず帰国しても返戻金が発生するということはないので、ご留意ください。
2-11.フリープランの有無
補償項目や保険金額を自由に設定できるフリープランの有無については、以下のようになります。
- ・自動付帯:なし
- ・利用付帯:なし
カード付帯の海外旅行保険において、フリープランは基本的に用意されていません。
事前に定められた補償内容に沿って、保険が適用されます。
3.何が補償される?クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償項目
ここからは、クレジットカード付帯の海外旅行保険における補償項目について解説します。
下記の表に一般的な補償項目についてまとめたので、気になる補償項目をチェックしてみてください。
補償項目 | 内容 |
---|---|
治療費用 |
旅行中のケガや病気が原因で治療を受けた場合に、治療にかかった費用が支払われます。 ※クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は、治療費用がケガ(傷害治療費用)と病気(疾病治療費用)で支払われる保険金の限度額が異なることもあります。 |
救援者費用 |
旅行中のケガや病気が原因で旅行先の病院に入院し、親族が現地の病院まで駆け付けた場合に下記費用が支払われます。 ・現地までの往復運賃 ・ホテル等の宿泊費 など |
傷害後遺障害 | 旅行中のケガが原因で後遺障害が生じた場合に、障害の程度に応じて保険金が支払われます。 |
傷害死亡 | 旅行中のケガが原因で亡くなった場合に支払われます。 |
疾病死亡 |
旅行中に病気で亡くなったり、旅行中に発病した病気が原因で亡くなった場合に支払われます。 ※クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は、対象外となる場合があります。 |
携行品損害 | 旅行中に、携行品(衣類やパスポートなど旅行に持って行ったもの)が壊れてしまったり、盗難被害にあった場合に、修理費用などが支払われます。 |
航空機寄託手荷物遅延 | 搭乗時に航空会社に預けた手荷物が、航空機が目的地に到着後、一定時間を経過しても目的地に届かなかった場合、衣服や生活必需品等の購入費が支払われます。 |
賠償責任 | 旅行中に誤ってホテルの備品やレンタル品などを破損してしまった場合の損害賠償金が支払われます。 |
※あくまで一般的な補償項目であり、カードによって付帯される補償項目は変わります。詳細は各保険会社・カード会社にご確認ください。
※当社が提供している海外旅行保険はクレジットカード付帯の海外旅行保険ではなく、任意加入の海外旅行保険となっています。
4.1枚で家族も補償!クレジットカード付帯の海外旅行保険の家族特約とは?
クレジットカード付帯の海外旅行保険には、家族特約が付帯されていることがあります。
家族特約とは、カード所持者の家族にも海外旅行保険が適用される特約のことです。
カード1枚で家族を補償対象にできるので、非常に便利な特約となっています。
※カードによって同居している、生計を共にするなどの条件が存在することがあります。
また、家族特約が付帯されていない場合でも、カードによっては家族カードを発行して家族会員になることで、保険が適用されることがあります。
ただし、カードによってはカードの契約者である本会員よりも補償内容が抑え目になっていたり、カードの種類やランクによって補償内容が変わってくることもあります。
必ず旅行前に、お持ちのカードの発行会社のホームページ等で確認するようにしましょう。
5.何を基準に選べばいい?海外旅行保険付きのクレジットカードの選び方
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、さまざまな種類があります。
保険選びに慣れていないと、何を基準に選べばいいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
そういった場合は、以下の2点をチェックしてみてください。
- ・補償項目
- ・保険金額
この2つを見て、必要な補償項目が全て付帯されていたり、万が一にも対応できる保険金額が設定されていれば、多くの場合で問題はないでしょう。
しかし、もし補償内容が不足している、不安を感じるということであれば、別途任意加入の海外旅行保険へ加入したり、複数のカードを組み合わせて補償を充実させることをおすすめします。
パターン別おすすめの組み合わせ方なども書いているので、カードを併用して補償を充実させたいという場合はチェックしてみてください。