海外旅行での体調不良を防ぐには?気を付けたいポイントをご紹介

  • 更新日
海外旅行での体調不良を防ぐには?気を付けたいポイントをご紹介

海外旅行では、慣れない環境のために体調を崩してしまうことは少なくありません。何日も前から楽しみに立てていた計画を、体調が原因であきらめてしまうのは避けたいですよね。 そこで今回は、旅行先で体調不良にならないように気を付けたいポイントや、もし現地で体調を崩してしまった場合の対応方法について解説します。

海外旅行での体調不良を防ぐために気を付けたいポイント

準備万端で出発しても、海外旅行の道中や旅行先では、慣れない環境のために思わぬことが原因で体調不良につながることがあります。
まずは、旅行中の行動で、体調を崩さないためにぜひ気を付けてほしいポイントと、対策におすすめのアイテムを併せてご紹介します。

 

気温

まず気を付けたいことは、「気温」です。
現地と日本の気候の違いや、朝晩の寒暖差、暑い国での室内と外の気温差など、急激な気温差によって体調を崩してしまうことがあります。
また、航空機内では"寒い"と感じる人が多いようです。外資系の航空会社の場合、海外の方の体感温度に合わせて日本人には寒いと感じる温度になっている可能性があるため注意が必要です。日本の航空会社であっても、上空の外気温の低さから窓側の席で寒さを感じる場合や、機内の湿度の低さから体感温度を低く感じる場合もあるため対策は必須です。
また、ホテルの空調による温度調節も重要です。暑い/寒い場合に、空調を効かせすぎてかえって風邪をひかないように注意してください。

対策アイテム 上着

上着は寒さ対策で必須のアイテムです。出発地である日本や旅行先の気温が高い場合でも、外の気温に惑わされず持っていくことをおすすめします。夏の暑い時期に旅行に行く場合や、赤道近くのエリアに旅行に行く場合は、特に忘れがちなので気をつけましょう。
特に気温が高いエリアへ旅行する時に気をつけてほしいのですが、外が暑くても、レストランなどの施設内では冷房が非常に効いている場合が多く、半そでやノースリーブのままだと冷えて体調を崩す原因になってしまいます。建物内に入る予定がある場合は上着を持参し、きちんと体温調節をするようにしましょう。

また、上着以外にも旅行に必須のアイテムは複数あり、そちらについては、以下の記事で解説しています。
快適な旅行にするためにも、ぜひ参考にして準備を進めてみてください。

【はじめての海外旅行(前編)】旅行前の準備と注意点を解説

 

乾燥

「乾燥」も体調不良の原因になります。
特に航空機内やホテルの空調には注意しましょう。こまめな水分補給をおすすめします。

対策アイテム マスク

乾燥対策におすすめのアイテムです。
マスクをせずにうっかり寝てしまうと、乾燥が原因でのどがカラカラの状態で目が覚めるなんてこともあります。乾燥から風邪につながることもあるので、こまめに水分補給をしながら、マスクを活用して乾燥対策をしてみてください。
 

エコノミー症候群

長時間のフライトの場合、飛行機内などの狭いスペースで長時間椅子に座ったままの状態になるため、"エコノミー症候群"になってしまうことがあります。
エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢でいると、血流が悪くなることで血栓(血のかたまり)ができやすくなり、その血栓が肺の血管に詰まることで発症する病気のことを指します。
エコノミークラス症候群を防ぐためには体の血の巡りを良くすることが大切です。適度に立ち上がって体を伸ばしたり、座ったまま足を動かすだけでも血流が良くなるので、意識してストレッチを行うと良いでしょう。また、水分補給(アルコールやカフェインを除く)も効果的です。
 

食べ物

国によって、味付けや油の量、スパイスの種類など、調理方法が異なるため、日本人の胃には合わずにおなかを壊してしまう可能性があります。普段食べ慣れている日本での食事とは別物だと捉えるようにしましょう。その時問題なく食べていても、後々調子が悪くなることもあるので、特に旅行の初日は胃を慣らすことが大切です。
 

水や氷にも注意が必要です。
日本では水道水は問題なく飲めますが、海外では衛生上の問題から飲むことは避けましょう。レストランで出されたものでも、水道水を使用している可能性があるためなるべく控えることをおすすめします。同様に、氷も水道水を凍らせて作っているケースがあるので注意する必要があります。
ヨーロッパを中心とした一部の国では、日本同様水道水を安全に飲むことができると言われていますが、硬水の場合が多いため、軟水に馴染みのある日本人はおなかを下す可能性があります。旅行中は基本的にペットボトルのミネラルウォーターを飲用することを習慣づけるようにしましょう。

対策アイテム ミネラルウォーター

現地でも購入することができますが、海外で売っているミネラルウォーターは、比較的硬水が多い傾向にあります。硬水は日本人が飲み慣れていないことからおなかを壊してしまう可能性があるため、現地でご自身に合った水を探す手間を省くために普段から飲み慣れているものを日本から持っていくと良いでしょう。
ただし、国際線の場合、液体が入ったペットボトルの持ち込みは禁止されているため、預け荷物に入れる必要があります。出発時のスーツケースは、帰りのお土産のためにスペースに余裕を持たせる方も多いのではないでしょうか。空いたスペースを活用して、水を何本か入れて持っていくことを一つの方法としておすすめします。
 

海外旅行先で体調不良になった場合の対応方法

もし現地で体調を崩してしまったら、まずは無理せず安静にしましょう。
休んでも体調が戻らない場合は、次にご紹介する、現地で体調を崩してしまった場合の対応方法を実践してみてください。
 

対応方法① 薬を飲む

安静にしていてもなかなか体調が良くならない場合は、薬を飲んで様子を見ましょう。
基本的には、日本から持参した普段から使用している常備薬を服用することをおすすめします。
万が一忘れてしまっても現地の薬局で購入することは可能ですが、日本と海外では薬の成分の量が異なる場合があるので、用法用量を必ず確認してから服用するようにしましょう。海外の薬は十分注意して扱うようにしてください。

また、海外旅行に薬を持ち込む際の注意点等については、以下の記事で詳しく解説しています。
持ち込みたい薬がある場合は、チェックしてみてください。

海外旅行に日本の薬は持参できる?持ち込む際の注意点を紹介

 

対応方法② 病院へ行く

薬を飲んでも症状が良くならない場合は、我慢せず病院へ行って診察を受けましょう。
旅行先の土地に慣れていない場合は、ホテルのスタッフに相談して近くの病院の場所を教えてもらうことをおすすめします。
海外で医療機関を受診した場合、高額な医療費がかかってしまうことに心配する方がいると思いますが、海外旅行保険に加入していれば、治療費用として補償を受けることができます(補償の対象や限度額は保険会社にご確認ください)。また、海外旅行保険には24時間365日、日本語で相談できるサポートサービスもあります。病院や通訳を紹介・手配してくれることもあるので、不安な場合はぜひ活用してみてください。

海外で病気になったらこうしよう!対処法や使える保険を解説!

海外旅行保険に加入していない場合でも、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険を利用する方法や、帰国後に「海外療養費制度」を利用する方法もあります。高額な医療費がかかったとしても、負担をカバーできる可能性がありますので、ぜひ調べてみてください。

クレジットカード付帯の海外旅行保険については、以下の記事で解説しているので、こちらも読んでみてください。

海外旅行保険はクレジットカードで十分?知っておくべき注意点とは?

 

無理せず周りの助けを借りよう

ここまで対応方法についてご紹介しましたが、どんな場合であれ、少しでも体調に異変を感じたら、周りに相談し、助けを借りるようにしましょう。
同行者がいる場合、自分1人のせいで旅行の計画がくるってしまう、せっかくの楽しい時間に迷惑をかけたくないといった気持ちから、なかなか不調を言い出せないかもしれません。しかし、旅行を楽しむには、前提として「健康でいること」が大切です。我慢せずご自身の状況を伝えて助けを借りるようにしましょう。
1人の場合も同様です。まずは、日本にいる家族や友人に状況を連絡して、情報を送ってもらったり助けてもらうのが良いかもしれません。情報を基に行動してもなお体調が改善されない場合や、現地の病院のより詳細な情報が知りたい場合などは、滞在しているホテルのスタッフや、ツアーに入っている場合は添乗員に相談して対応してもらうようにしましょう。万が一症状が重くなって自力で動けなくなってしまう前に、できる限り早めに行動することをおすすめします。
 

まとめ

旅行先で体調不良になる可能性を低くするためにも、今回ご紹介した旅行中に気を付けるべきポイントをぜひ実践してみてください。万が一体調不良になってしまったら、無理せず休むようにし、安静にしても体調がよくならない場合は、我慢せずに薬を飲んだり病院で診察を受けるなどして早めに対応するようにしましょう。
 
LCD23-186 2024年2月

シュガーちゃん

執筆者:「旅のほけん」編集チーム