クルーズ旅行に行くときは保険に入るべき?よくある質問にも回答!
「クルーズ旅行に行くときって保険に入るべきなのかな?」
「クルーズ旅行のときの保険ってどうやって選んだら良いんだろう?」
今回は、クルーズ旅行時の保険について解説します。
具体的には、
- ・クルーズ旅行とは?海外旅行保険は適用される?
- ・クルーズ旅行では保険に入るべき?必要性について解説!
- ・クルーズ旅行で保険に加入するときの注意点
などを解説します。
クルーズ旅行では、航空機を使った海外旅行と同じように、保険に加入することができます。
クルーズ旅行は様々な楽しさがある反面、慣れない環境で体調を崩したり、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そういったときに保険に加入していれば、経済的な負担を減らせるので、クルーズ旅行に行くときは、保険に加入することをおすすめします。
クルーズ旅行で保険に加入するときのよくある質問への回答も記載するので、ぜひ参考にしてみてください。
※クルーズ旅行の中には日本国内のみを周遊するクルーズ旅行もありますが、今回は海外に寄港するクルーズ旅行に絞って解説をします。
目次
1.クルーズ旅行とは?海外旅行保険は適用される?
クルーズ旅行は、クルーズに乗船して国内外を巡る旅行のことです。
中には国内の複数箇所に寄港した後、海外に寄港するプランもあります。
このような海外に寄港するプランの場合、海外旅行保険に加入することで、クルーズ旅行中の事故やトラブルで発生した損失が補償されることがあります。
2.クルーズ旅行に行くときは保険に入るべき?必要性について解説!
クルーズ旅行では、事故やトラブルにあったときに主催会社やツアーを提供している旅行会社からの補償がないことが多くなっています。
このことから、保険(海外旅行保険等)への加入をおすすめしています。
しかし、「本当に保険に入るべきなのかな?」と思うこともあるのではないでしょうか。
そこで、ここでは4つの観点から、クルーズ旅行時の保険の必要性について解説します。
なぜ保険が必要なのか理解するためにも読んでみてください。
具体的には、以下の4つの観点から解説します。
- ・旅行を中止するとクルーズの取消料が発生することがある
- ・船内の医務室での医療行為については健康保険対象外となることがある
- ・航海中だと緊急時の病院への搬送手段がヘリコプターのみで費用がかかる
- ・ケガや病気などで下船をすると、現地で発生する費用が自己負担となる
2-1.旅行を中止するとクルーズ旅行の取消料が発生することがある
クルーズ旅行では、事前の予約が必要になります。
しかし、万が一予約をキャンセルすると、取消料が発生することがあります。
クルーズ旅行では、航空機を用いたツアー旅行等と比較して、かなり早い段階から取消料が発生したり、取消料自体が高額になることがあります。
なので、最悪クルーズ旅行に行けないにも関わらず、高額な支払いが発生する可能性もあります。
しかし、上記のような場合でも、クルーズ旅行のキャンセル補償が付帯された海外旅行保険に加入し、条件を満たしていれば、保険金が支払われます。
このような理由から、海外に寄港するクルーズ旅行に行くときは、海外旅行保険に加入することをおすすめします。
2-2.船内の医務室での医療行為については健康保険対象外となることがある
多くの場合、クルーズの船内には医務室が用意されています。
船内でケガをしたり、体調がすぐれないときにはこの医務室で治療を受けることができますが、健康保険の対象外となる可能性があります。
日本国内の病院であれば、健康保険制度のおかげで3割以下の負担となりますが、上記のような場合だと、全額自己負担となってしまいます。
しかし、海外旅行保険に加入していれば、発生した治療費や保険金額に応じた保険金が支払われます。
このような治療費の面からも、海外旅行保険への加入をおすすめします。
2-2.船内の医務室での医療行為については健康保険対象外となることがある
多くの場合、クルーズの船内には医務室が用意されています。
船内でケガをしたり、体調がすぐれないときにはこの医務室で治療を受けることができますが、健康保険の対象外となる可能性があります。
日本国内の病院であれば、健康保険制度のおかげで3割以下の負担となりますが、上記のような場合だと、全額自己負担となってしまいます。
しかし、海外旅行保険に加入していれば、発生した治療費や保険金額に応じた保険金が支払われます。
このような治療費の面からも、海外旅行保険への加入をおすすめします。
2-3.航海中だと緊急時の病院への搬送手段がヘリコプターとなり費用がかかることがある
クルーズ旅行は船を利用するので、クルーズ旅行中は、寄港時以外ずっと海の上にいることになります。
万が一、海上で病院への搬送が必要なケガや病気になった場合、ヘリコプターでの搬送となります。
しかし、ヘリコプターに救援を要請すると、場合によっては費用が発生することがあり、国によっては、高額な費用が発生することもあります。
このようなときに、海外旅行保険に加入していれば、保険金額を上限として発生した費用に応じた保険金が支払われます。
2-4.ケガや病気などで下船をすると、現地で発生する費用が自己負担となる
ケガや病気の状態によっては、医師の判断で海外での寄港時に下船し、そのまま入院となることもあります。
そうなると、現地で発生する治療費や食費、日本へ帰国するときの費用等も全て自己負担となり、海外での滞在日数が伸びるほど、金額も大きくなります。
一緒に乗船していた人が付き添い等で下船すると、自己負担はさらに大きくなります。
このようなときに、海外旅行保険に加入していれば、保険金額を上限として発生した費用が補償されます。
3.何が補償される?クルーズ旅行における保険の補償内容
では、クルーズ旅行における保険には、どのような補償内容が付帯されているのでしょうか?
ここで、よくある一般的な補償内容について、一覧表で解説するので参考にしてみてください。
補償項目 | 補償内容 |
---|---|
治療・救援者費用 | 旅行中のケガや病気が原因で治療が必要になった場合の治療費用や、一定日数以上の入院で、救援のために家族が駆け付けた場合の費用などが支払われます。 |
応急治療・救援費用 | 持病の急激な悪化により旅行中に治療が必要な場合の治療費用や、一定日数以上の入院で、救援のために家族が駆け付けた場合の費用などが支払われます。 |
旅行事故緊急費用 | 旅行中の偶然な事故により発生した、交通費や宿泊費、食費などが支払われます。 |
通貨盗難 | 旅行中に通貨が盗難にあった場合にその損害額が支払われます。 |
携行品損害 | 旅行中に携行品(衣類やパスポートなど)が盗難被害にあったり、壊れた場合の修理費用等が支払われます。 |
賠償責任 | 旅行中に誤ってホテルの備品やレンタル品等を破損してしまった場合の損害賠償金が支払われます。 |
傷害死亡 | 旅行中のケガが原因でなくなった場合に支払われます。 |
傷害後遺障害 | 旅行中のケガが原因で後遺障害が生じた場合に、障害の程度に応じて保険金が支払われます。 |
疾病死亡 | 旅行中に発病した病気が原因で亡くなった場合に支払われます。 |
※上記の補償内容は、一般的な内容となっています。具体的な補償内容は、各保険商品の約款をご確認ください。
3-1.クルーズ旅行の強い味方!海外旅行保険のキャンセル補償とは?
海外旅行保険の中には、クルーズ旅行に特化したキャンセル補償※が付帯されていることがあります。
※名称は保険商品によって変わります。
エイチ・エス損保の一部海外旅行保険でも、クルーズ旅行取消費用として、ケガや病気でクルーズ旅行をキャンセルしたときの補償を付帯することができます。
そこで、過去に発生したクルーズ旅行取消費用の事例を3つ紹介します。
どのようなときに保険が適用されるのか理解するための参考にしてみてください。
<事例1>
クルーズ旅行に参加予定の内、1人が胆管炎になってしまい入院。クルーズの予約もキャンセルとなった。
保険金支払額:約400,000円
<事例2>
クルーズ旅行の数日前に椅子から転落して病院にて仙骨骨折と診断。医師の指示により安静治療が必要なためクルーズの予約もキャンセルとなった。
保険金支払額:500,000円
<事例3>
クルーズ旅行に参加予定の子どもが発熱。医師の指示により旅行を中止したためクルーズの予約を取り消した。
保険金支払額:100,000円
4.クルーズ旅行で保険に加入するときのよくある質問3選
ここからは、クルーズ旅行時の保険加入について、よくある質問への回答をご紹介します。
保険の加入の、参考にしてみてください。
4-1.複数箇所に寄港予定で、1箇所だけ海外でも保険への加入は必要なの?
たとえ、1箇所だけであっても海外は海外なので、加入をおすすめします。
海外で事故やトラブルにあった場合、日本ではなく、海外の基準に準ずる必要があります。
場合によっては、以下の記事で解説しているような、高額な医療費が発生する可能性もあります。
クルーズ旅行中のリスクを下げるためにも、1箇所だけの寄港でも、海外旅行保険へ加入することをおすすめします。
4-2.寄港場所のほとんどが日本でも、全部の日程で保険に加入しないといけないの?
寄港場所のほとんどが日本でも、全ての日程で保険に加入することをおすすめします。
海外旅行保険に加入する場合、事前に保険期間を告知する必要があります。
クルーズ旅行で、寄港場所のほとんどが日本の場合、海外に寄港する日だけ保険に加入すればいいのではないか、と思うかもしれません。
しかし、たとえ国内であってもケガをしたり、病気にかかる等で損害が発生する可能性はあります。
海外旅行保険では、海外旅行の目的を持って自宅を出発した後に、国内で発生した損害についても補償の対象となることが多くなっています。
よって、寄港場所のほとんどが日本であっても、クルーズ旅行で予定されている全ての期間で、保険に加入することをおすすめします。
<例>
7日間のクルーズ旅行の内、3日目だけ韓国に寄港して、あとは全て日本国内に寄港予定の場合。
× 3日目だけ保険に加入する
◯ 自宅を出発する1日目から帰宅する7日目までの全ての日程で保険に加入する
4-3.任意加入の海外旅行保険じゃなくてクレジットカード付帯の海外旅行保険でも大丈夫だよね?
カードにもよりますが、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、任意加入の海外旅行保険より、補償項目や保険金額が少ないことがあります。
特にクルーズ旅行に特化したキャンセル補償については付帯されないことが多くなっています。
クルーズ旅行では、航空機を用いたツアー旅行等と比較して、かなり早い段階から取消料が発生したり、取消料自体が高額になることがあり、クルーズ旅行に特化したキャンセル補償が付帯されていないのはリスクがあると言えるでしょう。
また、利用付帯の場合、保険を適用させるには適用条件を満たす必要があり、条件を満たしていないと、補償の対象外となってしまうこともあります。
一方で、補償項目と保険金額が十分であり、かつ適用条件を理解して確実に条件を満たせる場合は、カード付帯の海外旅行保険で問題ないこともあります。
そうでない場合や、クルーズ旅行に特化したキャンセル補償が付帯されていない場合は任意加入の海外旅行保険への加入をおすすめします。
カード付帯の海外旅行保険については、以下の記事で詳しく解説しているので、検討中の場合はあわせてチェックしてみてください。
5.クルーズ旅行の保険を選ぶときに見るべき2つのポイントとは?
クルーズ旅行に行くときは、保険へ加入することをおすすめしてきましたが、一方で、何を基準に加入する保険を選んだら良いかわからないこともあると思います。
そこでプロの目線から、保険を比較検討するときに見るべきポイントを解説します。
結論として、以下の2点に注目してください。
- ・補償項目(特にクルーズ旅行のキャンセル補償)
- ・保険金額
この2つを見て、補償項目も保険金額も充分と感じるのであれば、その保険に加入すれば問題ないでしょう。
一方で、補償項目が足りなかったり、基本的な補償項目はあるけどクルーズ旅行のキャンセル補償がない、保険金額に不安を感じるといったことがあれば、他の保険も検討することをおすすめします。
せっかくのクルーズ旅行を思う存分楽しむためにも、自分にあった保険選びをしてみてください。