
シニア期でも入れる?ペット保険加入の注意点
※本記事は一般的なペット保険に関する情報を記載しています。当社のペット保険の商品内容についてはこちらをご確認ください。
「うちの子もそろそろシニア期。もし病気になったら治療費はどうしよう・・・。」
そんな不安を抱える飼い主さまは多いのではないでしょうか。
人間と同じように、犬や猫も年齢を重ねるほど病気やケガのリスクは高まります。特に高齢ペットは慢性的な疾患や大きな病気の治療費がかさむケースが少なくありません。
そこで検討されるのが「ペット保険」ですが、実はシニア期を迎えてからの新規加入は多くの制限があるのです。
本記事では、高齢ペットとペット保険加入の実情について解説します。加入可能年齢や既往症の扱い、高齢ペット向けの注意点を整理し、なぜ若くて健康なうちに加入することが重要なのかも説明しますので、一緒に確認していきましょう。
1.高齢ペットは保険に加入できないの?
「高齢=加入できない」というわけではありませんが、新規加入のハードルは高いのが実情です。
ペット保険には、多くの場合「新規加入可能年齢」が設けられています。これは、人間の医療保険と同じく「病気リスクの高い年齢からの新規加入を制限する」ための仕組みです。
一般的には7~12歳を超えると新規加入が難しくなるケースが多く、人気の保険商品でも「10歳まで」「12歳まで」といった年齢制限が存在します。
つまり、「高齢になってから保険に入ろう」と思っても、そもそも受付自体が終了している可能性が高いのです。
2.シニアでも加入できるペット保険はある?
一部の保険商品では「年齢制限なし」を掲げるものも存在します。
シニア期ペットの飼い主さまにとって大きな希望ですが、下図のような注意点も多くあります。
・高齢ペット向け保険の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
保険料 | 割高になる傾向 |
補償割合 | 70%、50%など |
補償範囲 | 「通院は対象外」など限定的 |
既往症 | 補償対象外、または健康体でないと加入不可の傾向 |
年齢制限なしなどシニア期でも加入できるペット保険は魅力的ですが、補償内容が限定される傾向があるため、その点を理解しておくことが大切です。
3.高齢ペットの既往症は補償対象になる?
シニア期に突入した犬や猫は、以下のような病気を発症しやすくなります。
・シニア期に多い病気の例
ペット | よくある病気 |
---|---|
犬 | 心疾患、関節疾患、腫瘍、糖尿病 |
猫 | 慢性腎不全、甲状腺機能亢進症、腫瘍 |
これらの病気は長期治療が必要になることが多く、経済的負担は決して小さくありません。
しかし、ペット保険では既にかかっている病気や過去に診断された持病は補償の対象外とされることが一般的です。
たとえば慢性腎不全を発症している猫が新規加入できたとしても、その腎不全に関する治療費は補償対象外となります。
つまり、病気になってから加入しても「最も必要な治療が補償されない」という事態に陥る可能性が高いのです。
※慢性疾患についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
4.ペット保険は若く健康なうちに加入しておくのがおすすめ!
ここまで見てきたように、高齢ペットの保険新規加入を検討する場合は以下の課題があります。
- ・年齢制限で加入できない
- ・保険料が割高になる
- ・補償内容に制限がある
このため、ペット保険は若く健康なうちに加入しておくのがおすすめです。
若い時期であれば選べる保険商品も豊富です。将来の病気やケガに備えて、健康なうちに準備を始めましょう。
5.まとめ
本記事では、シニア期・高齢ペットとペット保険加入の実情について解説しました。
結論として言えるのは、「ペット保険はペットが若く健康なうちに加入しておくことが大切」ということです。
「まだ健康だから大丈夫」と思う今こそ、将来の医療費に備えるベストタイミングです。大切な家族であるペットの長い一生を支えるために、早めの判断を心がけましょう。