慢性疾患でもペット保険は対応してくれるの?気になる継続への影響は?

慢性疾患でもペット保険は対応してくれるの?気になる継続への影響は?

※本記事は一般的なペット保険に関する情報を記載しています。当社のペット保険の商品内容についてはこちらをご確認ください。

大切な家族であるペット。少しでも長く一緒にいたいですよね。

しかし、ペットの寿命が延びるにつれて、糖尿病や心臓病、関節疾患などの「慢性疾患」を抱えるケースも増えてきています。長期にわたる治療や通院が必要な疾患に対して、ペット保険はどこまで対応してくれるのでしょうか。

今回は慢性疾患と、ペット保険の継続可否について解説していきます。

1.ペットの慢性疾患って何?

慢性疾患とは、何度も通院して投薬などが必要になる病気です。

代表的なペットの慢性疾患と症状、治療内容は以下のようなものがあります。

疾患名 主な症状 治療内容
糖尿病 多飲多尿、体重減少 インスリン注射、食事管理
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など) 咳、呼吸困難 内服薬、定期健診
慢性腎不全 食欲低下、脱水 輸液、食事療法
皮膚疾患(アトピーなど) かゆみ、脱毛 ステロイド、アレルゲン除去
関節炎・ヘルニア 歩行困難、痛み 鎮痛薬、理学療法

2.ペット保険で慢性疾患は補償されるの?

慢性疾患になった場合、ペット保険で補償されるかの判断は以下の内容が一般的です。

・補償される場合
多くのペット保険では、補償期間中に新たに発症した慢性疾患については、継続治療が必要になった場合でも補償対象となります。
例:補償期間中に診断された心臓病に対して、通院・薬代などが補償される。

・補償されない場合
一方、補償対象外となる場合があるのは以下のケースです。

  • ・保険加入前に発症・診断されていた病気(既往症)
  • ・保険加入直後の「待機期間」中に発症した病気
  • ・一定期間治療が継続すると対象外になる特約つきプラン

ペット保険に加入していれば、多くの場合は慢性疾患と診断されても補償を受けることが出来ます。

しかし、既往症は補償されない、または加入できないこともあるため、ペットが若く元気なうちから備えておくことが重要です。また、保険によっては更新時に条件が変わることもあるため注意が必要になります。

3.保険の継続への影響はあるの?

多くのペット保険が「終身継続可能」として提供されていますが、慢性疾患を発症した後にこれまでと同じ条件では保険の継続が出来ない場合もあります。

・補償対象外へ変更される場合
保険商品によっては、特定の病気を補償対象外として契約を見直される場合があります。
「特定疾病不担保」等と呼ばれ、既往症やリスクが高いと判断された疾病について、補償しないという制限です。
例:心臓病に関する治療費について補償対象外、など。

また、継続した治療は特定回数までしか補償されず、上限に達すると完治後の契約更新まで補償対象外となる保険商品もあります。

・更新が出来ない場合
ペット保険は基本的に1年更新のため、慢性疾患を理由に更新を拒否される場合や、
保険商品によっては定められた支払限度額に達した時点で失効するものもあります。

4.注意すべきポイントや対策

・ペット保険加入はお早めに
ペットが若いうちから保険に加入していれば、発症前の多くの疾病が補償対象となります。
大切な家族が元気なうちから備えておくことが大切です。

・告知内容は正確に
ペット保険加入時は、健康状態の告知を求められるのが一般的です。
この時、既往症なしと偽ってしまうと告知義務違反となり、ご契約の解除や補償を受けられない可能性がありますので、告知内容は正確に伝えましょう。

・保険会社、プラン選びは慎重に
慢性疾患の取扱いは、保険会社やプランごとに方針が異なります。
「支払金額の限度額が低い」「支払回数の制限がある」「特定疾病不担保へ変更の可能性がある」プランの場合、慢性疾患に対応しきれない場合があります。
保険の内容はしっかり確認して選ぶようにしましょう。

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5.まとめ

慢性疾患は、ペットの寿命が延びた現代において避けられない問題です。

しかし、適切なペット保険に加入しておけば、いざという時に補償を受けることができるでしょう。

大事なのは、「元気なうちに、適切なプランで加入する」こと。そして、契約内容や更新条件を毎年チェックすることです。もし心配な点がある場合は、ペット保険の見直しも検討するとよいかもしれません。

大切な家族との生活を守るためにも、慢性疾患や保険内容についてはしっかりと確認することをおすすめします。

記事監修:エイチ・エス損害保険株式会社 ペット保険チーム

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