ペット保険とはどんな保険?必要性や適用範囲、補償内容を解説!
「友達がペットの治療で数十万払ってたけど、保険って入った方がいいのかな?」
「うちの子はまだ小さいし保険がなくても大丈夫な気がする…」
今回はそんなペット保険について解説していきます。
具体的には、
- ・【基本】ペット保険とはどんな保険なのか
- ・ペット保険には入るべきか?必要性について解説!
- ・【重要】ペット保険の適用範囲や補償内容
などを解説していきます。
ペット保険とはペットが病気になったり、ケガをしたときの治療費を補償する保険です。
また、特約を付帯して適用範囲を広げることで、より多くのトラブルに対応できるようになります。
上記に加えて、補償内容やペット保険の選び方についても解説していきます。
この記事を最後まで読めば、ペット保険の必要性や、どのペット保険を選んだら良いのかわかるようになります。
可愛いペットのためにも最後まで読んでみてください。
目次
1.【基本】ペット保険とはどんな保険なのか
保険には色々な種類がありますが、ペット保険はその中でも損害保険に分類されます。
犬や猫を中心としたペットを対象とした商品が多く、病気やケガの治療費が補償されます。
ペット保険によって、
- ・対象となるペットの種類
- ・対象となる治療費
- ・保険金の支払条件
などが異なりますので、加入の際は事前の確認するようにしましょう。
1-1.ペットの通院・入院・手術費用を補償
補償の対象となる治療費は、ペット保険によって異なります。
動物病院で発生する治療費のうち、補償対象となるものは以下の3つであることが多くなっています。
- ・通院による治療費
- ・入院費用
- ・手術費用
ただし、場合によっては基本的な補償項目ではなく、オプションによって補償されることもあるなど、保険商品やプランによって補償内容は異なります。
1-1-1.必ず全額補償されるわけではない
ペット保険では補償の対象外となる治療費があったり、請求できる保険金の上限があるなど、実際に病院で支払った治療費の全てが補償されるわけではありません。
また、1日の治療費に支払上限額が設定されていたり、保険期間中の限度額や通院・入院・手術の回数・日数制限が設定されている保険もあります。
ここを見落としていると、治療費が発生したのに補償が受けられない可能性があるので気を付けましょう。
1-1-2.ペット保険に通院補償は必要か
どのような傷病が多いかはペットによって異なりますが、ペット保険では通院による治療費の保険金請求が割合として多くなる傾向にあります。
そういった背景から、通院補償が必要になる可能性は高いので、加入を検討しているペット保険に通院補償が含まれているかは確認した方がいいでしょう。
1-1-3.特約の付帯でより充実したペット保険にすることも可能
ペット保険の多くは、契約のメインとなる「普通保険約款」と、それに付帯する「特約」によって構成されています。
ペット保険によっては「特約」を付帯させることで、補償内容を手厚くしたり、サポートサービスを受けられることがあります。
1-2.保険金支払割合によって自己負担金が変わる
ペット保険には、ほとんどの場合で「補償割合」というものが設定されています。
これは、実際に負担した治療費のうち、保険金として支払われる割合を示しています。
たとえば、補償割合が70%のプラン(免責金額なし)に加入していて治療費が1万円の場合、以下のような計算になります。
- ・治療費:10,000円
- ・保険金:7,000円(治療費×0.7)
- ・自己負担金:3,000円(治療費ー保険金)
このように補償割合によって、自己負担金は変動します。
1-3.補償対象外の病気もある
保険会社によっては、補償対象外となる病気が指定されていることがあります。
たとえば、
- ・予防していれば、発症する可能性が低い病気
- ・先天性疾患
- ・遺伝性疾患
このような病気が挙げられます。
具体的にどのような病気が該当するかは保険商品によって変わります。
加入前に確認するようにしましょう。
1-4.年齢などの加入条件がある
ペット保険には、年齢などの加入条件が設定されていることがあります。
たとえば、以下のような条件が設定されていることがあります。
年齢 |
指定された年齢よりも若い。
※指定された年齢とは、例えば、生後45日~7歳11ヶ月などの指定があります。 |
---|---|
病歴 | 特定の病気における既往歴なし。 |
飼育の目的 | 飼育目的が愛がん用である。 |
※上記の例はあくまで一例で、その他の加入条件が設定されていることもあります。
1-5.後日精算と窓口精算の2パターンがある
多くのペット保険では、一旦動物病院の窓口で治療費を支払い、後日、保険会社に保険金を請求します。(後日精算)
保険商品によっては、動物病院の窓口で、治療費から保険による補償分を除いた自己負担分のみを支払えばよい場合もあります。(窓口精算)
また、動物病院の中にも窓口精算に対応している病院と、そうでない病院があります。
窓口精算を利用したい場合は、利用予定の動物病院が窓口精算に対応しているか確認しておきましょう。
2.ペット保険には入るべきか?必要性について解説!
ペット保険に入った方が良いのかどうかは議論が分かれるところです。
結論から書くと、あらかじめ十分な治療費を用意できる場合は、必ずしも加入する必要はありません。
ただし、ペット保険には「保険に加入することで安心を得る」といったメリットがあります。
急な出費に対する不安をできるだけなくしたいということであれば、是非、加入を検討しましょう。
保険商品によっては、治療費補償以外のサービスが付帯されている場合もありますので、基本的な補償内容とあわせて総合的に判断すると良いでしょう。
2-1.ペットには公的な健康保険がない
人間には国民健康保険などの公的な健康保険がありますが、動物にはそういった保険がありません。
動物病院での治療に対する補償は、民間の保険会社による保険金のみとなります。
2-2.高額な治療費が全額自己負担になるリスクがある
ペットの医療には公的な健康保険がないため、ペット保険に加入してないと、治療費が全額自己負担となります。
また、動物病院は自由診療であるため、同じ治療内容でも動物病院によって治療費が異なるだけでなく、思ってたより高額となることもあるため、経済的な負担になってしまうこともあるでしょう。
2-3.病気やケガ以外のトラブルにも対応できる
病気やケガ以外のトラブルも、補償対象となることがあります。
たとえば、ペット保険によっては、飼い犬が近くの人を噛んでケガをさせてしまった場合などの損害賠償を補償する特約を付帯することができます。
また、賠償責任特約は、自動車保険等の他の保険に付帯されていることも多いので、それらを確認してみることをお勧めします。
こういった補償や特約が付帯されていれば、病気やケガ以外のトラブルが発生したときの経済的な負担を減らすことができます。
3.【重要】ペット保険の適用範囲や補償内容
ペット保険の補償内容は保険商品やプランによって異なります。
次の見出しから、一般的なペット保険の補償内容について詳しく解説していきます。
3-1.ペット保険の適用範囲は?よくある補償項目を表で解説
ペット保険には、どのような補償項目が用意されているのでしょうか?
ここでは、よくある補償項目を一覧表で解説しますので、参考にしてみてください。
カテゴリー | 代表的な補償項目 | 概略 |
---|---|---|
通院 | 診察料 | 初診料、再診料など、診察にかかる費用です。 |
処置料 | 外傷の処置など、治療にかかる費用です。 | |
検査費 | 血液検査やレントゲン検査など、検査にかかる費用です。 | |
処方 | 薬の処方箋料、薬品代など、処方にかかる費用です。 | |
注射料 | 注射や点滴などの治療にかかる費用です。 | |
入院 | 入院料 | 入院の費用です。(ICUの費用を含む場合もあります)病院によっては食事などが含まれる場合もあります。 |
治療費 | 加入するプランによって、入院中の治療にかかる費用を通院と分けて計算する場合があります。 | |
手術 | 手術料 | 手術費用です。麻酔や注射、検査費が含まれたりする場合もあり、動物病院によって様々です。 |
麻酔料 | 手術の麻酔にかかる費用です。 | |
検査料 | 手術に関わる検査費用を、入院や通院と分けて計算する場合があります。 |
※どのような項目が補償されるかは保険商品によって異なるので、加入前に各保険会社のホームページを確認することをおすすめします。
3-2.レントゲン代も補償の対象内?補償対象外の項目一覧
ペット保険では、補償対象外となる治療費が存在することがあります。
主なものとしては以下の項目が挙げられます。
- ・予防接種のワクチン
- ・フィラリア予防薬
- ・ノミダニ駆除薬
- ・病気予防目的での診療
- ・健康診断
- ・予防可能な病気
- ・遺伝性疾患
- ・先天性
このように、一部の治療項目では補償の対象外となり保険金が支払われません。
また、椎間板ヘルニアの治療費や治療の一環としておこなわれたレントゲン代などは補償の対象になっていることもあります。
保険商品によって、補償対象外となる治療費は異なりますので、各会社のホームページをご確認ください。
4.やっぱりいらない…飼い主がペット保険をやめる理由3選
ペット保険に加入したものの、結局解約してしまった…。
ペット保険ではこういった事例がいくつもあり、今ペット保険への加入を検討している人にとっては、解約した理由が気になるところだと思います。
そこで飼い主がペット保険を解約する理由を3つご紹介いたします。
具体的には以下の3つになります。
- ・お金がもったいないと感じるから
- ・補償対象外の治療費があり、安心が得られないから
- ・ペットの年齢がまだ若いから
4-1.お金がもったいないと感じるから
自分で治療費を用意できる方は、保険料の支払いがもったいないと感じることもあります。
「急な治療費が発生しても自分で払えるし、それなら毎月保険料を払うのはもったいないなぁ」
と考えてしまうということですね。
ペット用の治療費を積み立てて用意していたり、充分な経済力がある人からすると、途中でペット保険は不要と感じてしまうこともあります。
4-2.補償対象外の項目があり、安心が得られないから
ペット保険には補償対象外の病気があり、全ての治療費に対して保険が適用されるわけではありません。
「保険に入っていたから安心!」と思いきや、「補償の対象外…」というケースもままあります。
補償内容に不安を感じた場合、他のペット保険に切り替えたり、解約をすることもあります。
4-3.ペットの年齢がまだ若いから
ペットの種類にもよりますが、ペットの年齢が若い場合は高齢の場合と比べて、病気やケガのリスクが低く、動物病院での治療費の発生頻度も少ない傾向にあります。
その結果、保険金の請求回数が極端に少なくなり、「保険に入っていてよかった!」と実感できないパターンもあります。
幼少期に加入して、ペット保険のありがたさや必要性を感じずに、ペット保険を解約してしまうこともあるでしょう。
5.ここに注意!ペット保険加入時の3つの注意点
ペット保険では、全ての治療費が補償されるわけではありません。 内容によっては補償対象外となり、保険金が支払われないこともあります。
そういった認識のズレが起こらないように、ペット保険の加入時に注意すべき点を解説していきます。
具体的には、以下の3つの視点から解説します。
- ・補償の対象外の診療は、保険金が支払われない(免責※)こともある
- ・保険金の支払状況によっては保険料が高くなることがある
- ・ほとんどの場合で掛け捨て型のため、保険料の払い戻しがない
※免責:損害が発生しても保険会社が保険金支払責任を負わない場合のこと
5-1.補償の対象外の診療は、保険金が支払われない(免責)こともある
補償の対象外の診療の場合、保険金が支払われない(免責)ことがあります。
病気自体が対象外であったり、その病気は対象であったとしても、治療方法が補償の対象外だったりすることもあります。
たとえば、遺伝性疾患の場合は補償の対象外になることもありますし、漢方や鍼灸などの代替的治療は補償対象外となる保険商品もあります。
ご希望の補償内容と実際の補償内容が合致しているか必ず確認しましょう。
5-2.保険金の支払実績によって保険料が高くなることがある
保険商品によっては、保険金の支払実績によって、次年度から保険料が高くなる場合があります。
中には、保険料が高くなるのではなく、保険契約が継続できず解約となる場合もあるので、加入前に契約内容を確認するようにしましょう。
5-3.ほとんどの場合で掛け捨て型のため、保険料の払い戻しがない
ペット保険は、ほとんどの場合で掛け捨て型になっており、保険料の払い戻しはありません。
解約理由やタイミング、保険料の払込方法によっては、解約時に保険料が返戻される可能性はありますが、満期返戻金等で保険料が払い戻されることはありません。
6.ペット保険はどこがいい?保険選びのチェックポイント3選
ペット保険に加入しようと思って、調べてみると色々出てきてどれを選んだらいいかわからない…。
馴染みがないとペット保険に加入するときに、どのペット保険を選んだらいいかわからないこともあると思います。
そこで、ここからはペット保険を選ぶ際のチェックポイントとして、以下の3つを解説するので参考にしてみてください。
- ・補償内容や保険金額に不足はないか
- ・保険金の請求回数
- ・継続時の保険料の増加
6-1.補償内容や保険金額に不足はないか
期待している“補償内容や保険金額”と“プラン”に相違がないかどうか確認しましょう。
補償の対象と思っていた治療が補償の対象外の場合もあります。
また、支払われる保険金の総額に、限度額が設定されている場合もあります。
加入を検討しているペット保険の補償内容が希望の内容と合致しているか、必ず事前に確認しましょう。
6-2.保険金の請求回数
プランによっては、補償内容ごとに請求回数や金額を制限しているものがあります。
たとえば、保険期間を通じて、
- ・通院による請求回数は10回まで
- ・入院による請求回数は5回まで
- ・手術による請求回数は2回まで
このような条件が設けられていることがあります。
※上記の例はあくまで一例で、実際の請求回数は保険商品によって異なります。
後から問題にならないように加入前に確認しておきましょう。
6-3.継続時の保険料の増加
一般的にペットの加齢に伴い、保険料は高くなることが多いです。
また、保険商品によっては、保険金の支払い状況に応じて保険料が変化することもあります。
このように加入時の保険料と、継続時の保険料が異なることが多いため、加入前に保険料の増減について確認することをおすすめします。
7.複数の保険会社を検討した上での契約が大事
世の中にはたくさんのペット保険がありますが、加入する保険を選ぶ際に大事なのは、以下の2点です。
- ・保険料が経済的な負担にならないか
- ・補償内容は十分か
これらの観点から、複数の保険会社を比較した上で、どのペット保険に加入するか決めていきましょう。
当社のペット保険でもお手ごろな保険料のプランをご用意しています。
種類 | 年齢 | 補償割合 (年間責任限度額) |
免責金額 | 保険料 |
---|---|---|---|---|
小型犬(犬A) | 1歳 | 70%(70万円) | 1万円 | 月440円 |
中型犬(犬B) | 1歳 | 70%(70万円) | 1万円 | 月510円 |
大型犬(犬C) | 1歳 | 70%(70万円) | 1万円 | 月570円 |
猫 | 1~2歳 | 70%(70万円) | 1万円 | 月390円 |
ペット保険をお探しの際は、ぜひご検討ください。
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