【はじめての海外旅行(後編)】旅行中のトラブル対策と対処方法を紹介

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【はじめての海外旅行(後編)】旅行中のトラブル対策と対処方法を紹介

ついに海外旅行デビュー!しかし、はじめての海外旅行は慣れないことばかりで、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、前回の記事に続いて、海外旅行中の注意点やトラブル対策、実際にトラブルにあった時の対処方法を紹介します。

▼前回の記事を読む

【はじめての海外旅行(前編)】旅行前の準備と注意点を解説

空港・飛行機内での注意点

出発当日に空港で慌てないためにも、事前に空港到着から出発までの流れを確認しておきましょう。また国内線と比べ、国際線は時差を伴う長時間フライトになるため、飛行機内での過ごし方も注意が必要です。ここでは空港・飛行機内での注意点をご紹介します。
 

遅くとも出発2時間前には空港に到着する

国際線ではチェックインの他、出国手続きなども行う必要があります。時期や時間帯によっては混雑している場合もありますので、余裕をもって行動することをおすすめします。
※新型コロナウイルス流行に伴う水際対策により、通常より手続きに時間がかかる場合がありますので、ご注意ください。
 

締め切り時刻までにチェックインと預け荷物の手続きを済ませる

チェックインと預け荷物の手続きは、必ずチェックイン締め切り時刻までに済ませましょう。空港のチェックインカウンターは混雑している場合もありますので、手続きは早めに済ませておいた方が安心です。
空港でチェックインする代わりに、事前にオンラインチェックインで手続きを完了できる場合があります。その場合でも、荷物を預ける際は、カウンターで手続きをする必要がありますので、注意しましょう。
※チェックイン締め切り時刻は、航空会社によって異なります。詳細は各航空会社へお問い合わせください。

※国際線の乗り継ぎを行う場合は次の記事もぜひご覧ください

【国際線の乗り継ぎ】海外旅行時の乗り継ぎのポイントを解説

 

保安検査場を通過する前に、荷物や手続きなどの最終確認をする

保安検査場ではセキュリティチェックが行われます。機内に持ち込む予定の手荷物に、持ち込み禁止のものが含まれていないか、必ず確認しましょう。また、電子機器などはバッグから出す必要があるため、出しやすいように準備しておくことをおすすめします。
多くの空港では、外貨両替と海外旅行保険の加入手続きを行うことが可能です。空港で両替/加入したい場合には、保安検査場の通過前に手続き可能な場所を事前に確認しましょう。空港にもよりますが、保安検査場の通過後は、両替所や海外旅行保険カウンターが設置されていない場合がありますので、注意してください。
 

搭乗ゲートや出発時刻の変更には要注意

保安検査場通過後は、レストランで食事をしたり免税店で買い物をしたりなど、搭乗時刻まで自由に過ごすことができます。ただしアナウンスには耳を傾けておくことが大切です。搭乗ゲートや出発時刻が変更になるアナウンスが流れる場合もありますので、ご自身の搭乗する飛行機に変更がないかは常に気にしておきましょう。空港内に設置されているインフォメーションボードを定期的に確認するのも一つの手です。
 

飛行機内で気を付けたい“エコノミークラス症候群”

長時間のフライト中にとにかく気を付けたいことが、「エコノミークラス症候群」です。飛行機内などの狭いスペースで長時間椅子に座ったままの状態でいることで、足の血流が悪くなり、静脈の中に血の塊ができてしまうことがあります。症状が悪化した場合には生死に関わることもありますので、十分に気を付けましょう。エコノミークラス症候群の予防のためにも、以下のことをぜひ実践してみてください。
 

【エコノミークラス症候群の予防のために心掛けると良いこと】

ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
十分にこまめに水分を取る
アルコールを控える。できれば禁煙する
ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
眠るときは足をあげる
出典:厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」(一部抜粋)
 

飛行機内では現地時間に合わせて行動しよう

飛行機内では、時差ボケ対策のためにも、現地と同じ生活リズムを意識することをおすすめします。現地時間が昼の場合には飛行機内では寝すぎないようにすること、反対に夜の場合には飛行機内ではできる限り寝るようにすることが大切です。事前に腕時計などを現地時間に設定しておくことで、より現地時間を意識しやすくなりますので、ぜひ試してみてください。

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トラブルの対処法① 体調を崩した/ケガをしたとき

旅行中に体調を崩したり、ケガをしたときは、まずは無理せず安静にすることが大切です。常備薬を持参した場合には、薬を服用して様子を見ましょう。薬や応急手当用品を持参していない場合は、現地の薬局でも調達することが可能です。(ただし上述の通り、薬の成分や用量には注意しましょう。)
現地の医療機関を受診したい場合、海外旅行保険に加入している方は、保険会社のサポートセンターに相談してみてください。サポートセンターでは病院の紹介・手配などを受けることができます。海外旅行保険に加入していない場合は、滞在するホテルのスタッフに相談するなどして近くの医療機関を教えてもらいましょう。現地での医療費負担が不安になるかもしれませんが、帰国後に「海外療養費制度」を利用するなどして最終的な負担を軽減できることもあります。我慢をしすぎず、医療機関を受診することを検討してみてください。

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トラブルの対処法② 持ち物が盗難にあったとき

旅行中にスリや置き引きなどの盗難被害にあった場合、まずは盗難にあった持ち物を確認しましょう。クレジットカードやスマホが盗難にあった場合には、不正利用を防ぐためにも、カード会社や携帯会社へ利用停止手続きをとることが大切です。
またパスポートが盗難された場合には、帰国日までにパスポートの再発行または帰国のための渡航書を手配する必要があります。まずは現地の大使館・領事館に連絡をとってみてください。
パスポートの再発行の手続きや、海外旅行保険の保険金請求などには、現地の警察が発行する「盗難届出証明書(ポリスレポート)」が必要となります。盗難被害が判明したら、現地の警察署で盗難品を申告し、証明書を取得しましょう。

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トラブルの対処法③ 旅行先の治安情勢が悪化したとき(テロ・暴動など)

近年では2015年11月にフランス・パリにて同時多発テロが発生するなど、日本人に人気のある旅行先であっても、テロや暴動が突然発生する可能性も考慮しなければなりません。もし旅行中に現地でテロや暴動が発生したら、とにかく身の安全を確保しましょう。近くで爆発音や銃声音を聞いたら、その場に伏せることが大切です。
治安情勢が著しく悪化した場合などには、現地の大使館・領事館に連絡をとり、命を守る行動をとりましょう。
なお、外務省の「海外安全ホームページ」では、世界各国の危険情報を発信しています。旅行前に情報を収集し、危険を避けた行動を常に取ることをおすすめします。
 

トラブルにあったときの連絡先・手続き

上記のトラブル以外にも、旅行中は様々なトラブルが発生する可能性があります。もしトラブルにあった場合、必要に応じて次の連絡先に連絡を入れましょう。
 

①保険会社(海外旅行保険に加入している場合)

海外旅行保険に加入している場合は、まず保険会社のサポートセンターなどの緊急連絡先に連絡して相談してみましょう。トラブル内容にあわせたサポートサービスを受けられる場合があります。
また、連絡した際、下記事項についても併せて確認しましょう。

【確認事項】
・自分のプランでは、何がいくら補償されるのか。
・補償を受けるために必要な書類や手続きは何か。
・(帰国が遅れる場合)保険期間の延長手続きは必要か。
・(治療が必要な場合)現地の医療機関の紹介・手配が可能か。 など

クレジットカードに海外旅行保険が付帯されている場合には、クレジットカード会社が提供する相談窓口を利用できることもありますので、まずはご自身のクレジットカードを確認してみてください。
 

②旅行代理店(旅行代理店で旅行を予約している場合)

旅行代理店にて旅行の予約をしている場合、旅行代理店に相談することも可能です。旅行先によっては電話番号が異なる場合がありますので、事前に旅行先からの連絡先を確認しておくことをおすすめします。
 

③現地の日本大使館・領事館

日本の外務省は、世界各地に在外公館(大使館・領事館)を設置しています。旅行先に大使館や領事館がある場合には、ぜひ相談してみてください。
 

④滞在している宿泊施設

トラブルによって滞在期間が予定より延びる場合は、滞在している宿泊施設に延泊可能か確認しましょう。もし難しい場合は、新たな宿泊場所の手配が必要となりますので、早めに確認することをおすすめします。
 

⑤帰国便の航空会社

帰国が遅れる場合は、航空会社にも連絡をしましょう。
現地でトラブルにあったことで帰国便に搭乗できない旨を伝え、帰国便の日程を変更することが可能か確認しましょう。場合によっては、無料で日程変更が可能なこともあります。なお、変更に時間がかかったり、無断キャンセル後では無料での変更ができないこともありますので、必ず早めに連絡しましょう。
 

まとめ

旅行中は様々なトラブルが発生する可能性があり、十分に気を付けていても実際にトラブルに巻き込まれることもあります。困ったときには1人で抱え込まず、助けを求めることが大切です。

また、保険会社や旅行先の日本大使館など、緊急連絡先を事前に確認しておくことで、トラブルにあった場合でも落ち着いて対処することができます。

トラブルのない旅行が一番ですが、万が一のためにも、トラブル対策も十分に行って楽しい旅行にしましょう!

LCD23-009 2023年4月
シュガーちゃん

執筆者:「旅のほけん」編集チーム