【注意】トコジラミに刺された際の対応や、持ち帰りの防止策を解説!

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【注意】トコジラミに刺された際の対応や、持ち帰りの防止策を解説!

「トコジラミに注意ってすごく言われてるけど、トコジラミって何だろう?」
「刺されたら何が起こるのかな…?」

今回は、海外旅行時のトコジラミ対策について解説します。

具体的には、

・【重要】トコジラミに刺される確率を下げるための5つの対策
・トコジラミに刺されたらどうするべき?おすすめの塗り薬とは?
・トコジラミを自宅に持ち込まないための5つの対策

などを書いていきます。

トコジラミは南京虫とも呼ばれる吸血性の寄生昆虫です。人間などの動物の血液を栄養として吸血を行います。トコジラミに吸血されるとアレルギー反応が起こり、赤い発疹や強いかゆみが発生し、場合によってはかゆみが原因で発熱や不眠症、神経障害が起こることもあります。

この記事では旅行先でのトコジラミ対策等について細かく解説していきます。
せっかくの海外旅行がトコジラミで台無しにならないためにも、記事の内容を参考にしてしっかりと準備を行っていきましょう。

1.何が問題?トコジラミ(南京虫)とはどんな虫なのか

トコジラミとは、吸血性の寄生昆虫でカメムシの仲間に分類されます。
別名「南京虫(なんきんむし)」と呼ばれることもあり、体長は5~8ミリ程度で夜に活動が活発的になります。
 
飢餓や寒さに強く、繁殖力も非常に高いため、部屋に侵入されると爆発的に数が増えることもあります。
部屋を清潔にしていても繁殖していくので、侮れません。
 

1-1.なぜトコジラミが話題になっているのか?

では、なぜトコジラミが話題になっているのでしょうか? 
 
結論から書くと、国内外問わず旅行先での虫害によってトコジラミが注目されるようになりました。
 
トコジラミの主な栄養源は人間などの動物の血液で、人が寝静まったころに活動を開始して、寝ている人から血を吸い取ります。
 
その結果、アレルギー反応で刺されたところにかゆみなどの症状が出るようになります。
 
このような被害が旅行先で相次いで発生するようになったため、様々な媒体で注意喚起等が行われた結果、話題となっていきました。
 

1-2.ベッドバグと言われるほどトコジラミはベッドや布団が大好き

トコジラミは部屋の中で、以下のような場所を好みます。
 
・狭い
・暗い
・暖かい
 
この条件を満たしやすい、ベッドや布団に潜んでいることが多く、ベッドバグと言われることもあります。
 
ベッドや布団の他にも、
 
・家具と床との隙間
・ソファーの隙間
・鏡の裏側
・カーテンのひだや折り返し部分
・コンセントの内部
 
などにも潜り込みます。
 
部屋の中のあらゆるところに潜伏できるのがトコジラミの特徴で、こういった潜伏場所から夜になると出てきて活動を開始します。
 

1-3.殺虫剤が効かない!?スーパートコジラミとは

近年はトコジラミの中でも「スーパートコジラミ」と呼ばれる個体が存在します。
 
スーパートコジラミは殺虫剤などの薬剤への耐性を持つトコジラミで、殺虫剤を使用しても駆除できないのが特徴です。
 
このようなスーパートコジラミが発生した場合、薬剤ではなく物理的に駆除する必要があります。
 

2.トコジラミに刺されるとどうなるのか?

トコジラミに刺されるとアレルギー反応が発生して、以下のような症状が出るようになります。
 
・赤い発疹
・強いかゆみ
・発熱
 
上記は主な症状ではありますが、かゆみによって不眠症や発熱、神経障害が起こるといった2次被害が発生することもあります。
 
また、人によって症状はさまざまで、トコジラミに刺されても症状が全く出ない人もいます。
 

3.【重要】トコジラミに刺される確率を下げるための5つの対策

では、トコジラミの刺される確率を下げるにはどうしたいいのでしょうか?
 
ここからは、トコジラミに刺される確率を下げる方法を5つ紹介します。
 
せっかくの海外旅行がトコジラミで台無しにならないためにも、参考にしてみてください。
 

3-1.宿泊施設に着いたら、布団などにトコジラミがいないか確認する

ホテル等の宿泊施設に着いたら、まずはトコジラミがいないか目視で確認しましょう。
家具と床の隙間やベッド、布団、カーテンなどは要チェックです。
 
グレードの高いホテルや清掃が行き届いている部屋でもトコジラミがいる可能性があるので、油断しないようにしましょう。
 
このときのポイントは、荷物をバスルームに置くことです。
トコジラミはツルツルした素材でできた場所を嫌う傾向があるので、バスルームに置くことで荷物への侵入を予防できます。
 
確認するときはベッドや布団を始めとして、クローゼットや床や壁の隙間などを重点的に確認すると良いでしょう。
 
また、トコジラミは血糞という赤茶色もしくは黒色の排泄物を出します。
血糞はトコジラミが潜伏する場所の近くによくあるため、血糞のような跡がある場合は要注意です。
 
万が一、トコジラミを見つけた場合は、部屋を変えてもらうなどの対策を行うと良いでしょう。
 

3-2.トコジラミが嫌う匂いがするアイテムを使う

トコジラミは「樟のう(しょうのう)」という楠の木から抽出できる成分を嫌い、この樟のうは防虫剤に使われている成分です。
 
樟のうが含まれているアロマなどのアイテムを使うことで、トコジラミが匂いの元から逃げていき、結果的に刺される確率を下げることができます。
 

3-3.トコジラミに効果のある衣類防虫剤を持参する

トコジラミに効果のある衣類防虫剤を持参するのも1つの手です。
 
トコジラミは「パラジクロロベンゼン」という成分を苦手としていて、こちらも防虫剤に使用されている成分です。
 
パラジクロロベンゼンを使用している衣類防虫剤を持っていくことで、トコジラミを荷物から遠ざけることができます。
 

3-4.虫よけスプレーを使用する

虫よけスプレーを使用することで、トコジラミ対策ができます。
 
トコジラミは「ディート」という成分を嫌う習性があります。
 
なので、ディートが含まれている虫よけスプレーを肌の露出部に塗布することでトコジラミが近づきにくくなり、刺される確率を下げられます。
 

3-5.電気を付けたまま寝るようにする

就寝時に電気を付けたままにして、アイマスクなどを付けた状態で寝ることで、トコジラミに刺される確率を下げることができます。
 
トコジラミは夜行性の昆虫です。
そのため、明るい場所が苦手で、電気を付けておくと夜であっても潜伏場所から出てきにくくなります。
 
空腹状態の場合は、明るい場所でも刺しに来るので完璧に予防できるわけではありませんが、一定の予防効果は期待できるでしょう。
 

4.部屋でトコジラミを発見!駆除は自分でできる?

ホテルなどの宿泊施設の部屋でトコジラミを発見した場合は、どうすればいいのでしょうか?
 
結論から書くと、施設のスタッフに相談して別の部屋に変えてもらうのがおすすめです。
 
自分で駆除するという選択もありますが、数が多いと大変ですし、せっかくの旅行の時間を駆除に使うのは得策ではありません  。
 
また、殺虫剤が効かないスーパートコジラミが発生していると、駆除の難易度が一気に上がります。
 
上記のことを考えたときに自分で駆除するよりは、別の部屋を用意してもらう方がいいでしょう。
 

5.トコジラミに刺されたらどうするべき?おすすめの塗り薬とは?

予防や対策をしていても、場合によってはトコジラミに刺されてしまうことがあります。
 
万が一、トコジラミに刺されてしまった場合は、抗ヒスタミン薬が有効です。
抗ヒスタミン薬に分類されるクリームや軟膏については、日本であれば薬局やドラッグストアで販売されているので購入して持参するか、現地のストアで購入しましょう。
 
また、トコジラミに刺されると強いかゆみが発生することがありますが、かきむしらないようにしましょう。
かきむしることで、化膿したり感染症にかかるなど、別の被害が発生することもあります。
 
薬を塗ってもかゆみが治まらない場合は、皮膚科で診察を受けるようにしましょう。
医師に診察してもらい、処方された薬を使うのが最も確実な対処方法です。
 

6.トコジラミを自宅に持ち込まないための4つの対策

トコジラミには人や物に付着して運ばれる特徴があります。
旅行先にトコジラミがいて、荷物に潜り込まれてしまうと、そのまま自宅まで持ち帰ってしまうことがあります。
 
そうなると、自宅でトコジラミが繁殖して、虫害に悩まされたり、業者にお願いして駆除してもらう必要が出てきます。
 
そういったことを防止するために、トコジラミを自宅に持ち込まないための対策を4つ紹介します。
 
自宅をトコジラミから守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
 

6-1.樹脂製のスーツケースを使用する

スーツケースは樹脂製のものを使うようにしましょう。
 
トコジラミは足に吸盤がない関係でツルツルした素材の場所を嫌う傾向があります。
 
樹脂製であれば表面がツルツルなので、荷物に潜り込まれる可能性も低くなり、トコジラミを持ち帰る確率を下げることができるでしょう。
 

6-2.部屋に入ったら荷物はバスタブの中に置く

バスタブの多くはツルツルした素材で作られていて、トコジラミがいる確率が低いです。
そのため、宿泊施設に入ったら荷物をバスタブの中に置くようにしましょう。
 
荷物をいきなり部屋の中に置いてしまうと、万が一トコジラミがいた場合に荷物に付着してしまう可能性があります。
バスタブであればトコジラミがいない確率が高いので、安心して荷物を置くことができます。
 
バスタブに荷物を置いた後、部屋にトコジラミがいないことを確認してから荷物を移動させましょう。
 

6-3.脚がステンレス製の荷物台を使用する

荷物を置くときは床に置くのではなく、脚がステンレス製の荷物台を使用すると良いでしょう。
 
トコジラミはツルツルした素材を登ることができないので、脚がステンレス製の荷物台の上に乗せておけば荷物に潜り込まれる確率が低くなります。
 
荷物台を用意できない場合は、荷物を大きなビニール袋に入れて包んでおくのもいいでしょう。
 

6-4.帰宅後、すぐに衣類を洗濯して乾燥機にかける

衣類はトコジラミが付着しやすいです。
帰宅後、すぐに洗濯をしましょう。
 
洗濯をすることでほとんどのトコジラミが流れていきますが、あわせて乾燥機にかけると理想的です。
トコジラミは熱に弱いので、乾燥機の熱で残ったトコジラミを退治できます。
 

7.トコジラミ対策で一番大事なこととは?

トコジラミは非常に繁殖力が強く、素人が駆除するのも難しい昆虫です。
しかし、放置していれば刺されて被害に遭ってしまいます。
 
そんな厄介なトコジラミですが、大事なのは事前に知識を得て、準備をすることです。
しっかりと準備をしておくことで、虫害を受ける確率をグッと下げることができます。
 
ここまでの内容をもとに、トコジラミへの準備をした上で海外旅行に行くようにしましょう!
シュガーちゃん

執筆者:「旅のほけん」編集チーム