クレジットカード付帯の海外旅行保険とは?おすすめの使い方を紹介

クレジットカード付帯の海外旅行保険とは?おすすめの使い方を紹介

海外旅行で便利なクレジットカード。「海外旅行保険もクレジットカードに付帯しているものを活用したい!」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、クレジットカード付帯の海外旅行保険に関して、特徴やおすすめの使い方をご紹介します。海外旅行中にトラブルに巻き込まれることに備え、事前にしっかり把握しておきましょう。
※本文中の「保険会社の海外旅行保険」とは、保険会社が提供する任意加入の海外旅行保険を指します。

クレジットカード付帯の海外旅行保険とは

そもそも、クレジットカードに付帯している海外旅行保険とはどんなものでしょうか?ここでは特徴をご紹介します。

特徴① 事前の申し込みは不要

保険会社の海外旅行保険に加入するには、数多くある海外旅行保険の中から、自分に適したものを選び、保険会社に申し込む必要があります。「少し保険料は高いけど、補償の手厚いもの」「とにかく安いもの」など、海外旅行保険と一口に言っても、数多くの保険会社があり、様々な補償プランを取り扱っています。それらを一つずつ吟味するのはなかなか骨が折れる作業かもしれません。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、事前にカード会社に申し込む必要はなく、補償内容もあらかじめ決められています。

特徴② 付帯条件が「自動付帯」「利用付帯」の2種類

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、付帯条件がカードによって異なります。具体的には所持しているだけで保険が付帯される「自動付帯」と、条件を満たさないと付帯されない「利用付帯」の2種類です。
利用付帯の場合は、「航空券のチケット代やツアー代金をカードで支払った場合」、といったように、所定の条件を満たした場合のみ保険が適用されます。お持ちのカードの海外旅行保険が「自動付帯」なのか、それとも「利用付帯」なのか、条件を旅行前に調べておくことをおすすめします。

特徴③ 保険料の支払いは不要

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、多くの場合、保険会社とカード会社の契約によって、カード会員へのサービスとして提供されています。そのため、保険料の支払いは不要です。
また、海外旅行保険を付帯しているクレジットカードの中には、年会費が無料のものもあります。出費を少しでも抑えたい方には、年会費無料のカードもおすすめです。

特徴④ 保険期間は最大90日間(3ヵ月間)

多くのクレジットカード付帯の海外旅行保険では、保険期間は最長90日間(3ヵ月間)に設定されています。そのため、91日間以上にわたる長期間の旅行や留学、ワーキングホリデーなどで保険の加入を希望される場合は、出発前に保険会社の海外旅行保険に加入する必要があります。

海外旅行保険の補償内容 —クレジットカード付帯の保険と保険会社の保険の違いー

海外旅行保険では様々な補償項目が用意されています。万が一のときに必要な補償を受けるためにも、事前に補償内容を確認しておきましょう。

海外旅行保険の主な補償項目

海外旅行保険では、主に下記の補償を受けることが可能です。

表① 海外旅行保険の補償項目表
補償項目 内容
傷害死亡 旅行中のケガが原因で亡くなった場合に支払われます。
傷害後遺障害 旅行中のケガが原因で後遺障害が生じた場合に、障害の程度に応じて保険金が支払われます。
疾病死亡 旅行中に発病した病気が原因で亡くなった場合に支払われます。
※クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は、対象外となる場合があります。
治療費用 旅行中のケガや病気が原因で治療を受けた場合に、治療にかかった費用が支払われます。
※クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合は、治療費用がケガ(傷害治療費用)と病気(疾病治療費用)で支払われる保険金の限度額が異なることもあります。
救援者費用 旅行中のケガや病気が原因で旅行先の病院に入院し、親族が現地の病院まで駆け付けた場合に下記費用が支払われます。
・現地までの往復運賃
・ホテル等の宿泊費 など
賠償責任 旅行中に誤ってホテルの備品やレンタル品などを破損してしまった場合の損害賠償金が支払われます。
携行品損害 旅行中に、携行品(衣類やパスポートなど旅行に持って行ったもの)が壊れてしまったり、盗難被害にあった場合に、修理費用などが支払われます。

※エイチ・エス損保の補償項目表を元に作成しております。詳細は各保険会社・カード会社にご確認ください。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、「疾病死亡」が対象外となることが多いので注意が必要です。またカードによっては他の補償項目も対象外となる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

海外旅行中のトラブルは「ケガ・病気」と「破損・盗難」が多い

海外で起きやすいトラブルとしてよく挙げられるのは「ケガ・病気」と「(携行品の)破損・盗難」です。実際にエイチ・エス損保でも「治療費用」と「携行品損害」の事故件数が多くなっています(※)。そのため、特にこの2つの補償項目に関しては、ご自身が利用しようとしている海外旅行保険ではどのくらい補償されるのか詳しく確認しておくことをおすすめします。
また、「携行品損害」は、表①の通り「自分が旅行に持って行ったものの補償」ですが、スマートフォンなどの電子機器が補償の対象外であったり、免責金額(補償を受けるときに自己負担しなくてはならない金額のこと)が設定されていることもありますので、気を付けましょう。

※2021年12月 エイチ・エス損保調べ(対象期間:2019年1月~12月)

保険会社の海外旅行保険で補償される項目

保険会社の海外旅行保険では、表①で挙げた補償項目以外にも、例えば次の項目が補償されることもあります。

表② 海外旅行保険のオプション補償項目表<一例>
補償項目 内容
航空機遅延 搭乗予定の航空機が遅延したことによって発生した費用(空港での食事代、宿泊代など)を補償
寄託手荷物遅延 航空会社に預けた手荷物が遅延したことによって発生した費用(衣類の購入費など)を補償

※エイチ・エス損保の補償項目表を元に作成しております。詳細は各保険会社にご確認ください。

これらの補償項目は、クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償されることはほとんどありません。上記の補償なども受けたい場合は、保険会社の海外旅行保険への加入も検討してみてください。

クレジットカード付帯の海外旅行保険のおすすめの使い方

ここまでクレジットカード付帯の海外旅行保険に関してご紹介してきましたが、実際にどのように利用するとよいのでしょうか?ここでは「補償を充実させたいときの使い方」と「家族で海外旅行するときの使い方」の2つをご紹介します。

補償を充実させたいときのおすすめの使い方

クレジットカード付帯の海外旅行保険における主な補償内容は既に説明しましたが、「保険金額(=支払われる保険金の限度額)」は利用するカードによって異なります。
下記の表は、あるカード会社が発行するクレジットカードで付帯される補償内容ですが、カードのグレードによって補償に大きな差があることが分かります。

表③ クレジットカード・グレード別 海外旅行保険の補償項目表
補償項目 【A社】保険金額
通常会員
(年会費無料)
プラチナ会員
(年会費3万円)
傷害死亡・傷害後遺障害
500万円 1億円
疾病死亡
- -
傷害治療費用
200万円 300万円
疾病治療費用
270万円 300万円
救援者費用
100万円 200万円
賠償責任
2,000万円 1億円
携行品損害 ※2
20万円 100万円
帰宅手荷物遅延
- 10万円
航空機遅延
- 2万円

※2022年5月18日現在の情報となります。

万が一補償内容や保険金額に不安がある場合でも、充実させる方法があります。まずはご自身のクレジットカードの補償内容を確認し、以下の方法も検討してみてください。

クレジットカードの併用で補償を補う

クレジットカード付帯の海外旅行保険では、「傷害死亡」と「傷害後遺障害」以外の補償項目は保険金額が合算可能です。そのため、年会費無料のカードを利用していたとしても、カードを複数枚持っていれば、「治療費用」や「携行品損害」など補償項目によってはグレードの高いカードと同等の補償が受けられるかもしれません。(1回の事故について支払われる保険金の限度額が設定されている場合はその金額が上限になります)
ただし、先にも述べましたが、カードごとに保険の付帯条件が異なります。「利用付帯」の場合にはそれぞれのカードで条件を満たさないといけないため、気を付けましょう。

保険会社の海外旅行保険に加入して補償を上乗せ

「手持ちのクレジットカードが少なく、合算した保険金額では心もとない」という方には、保険会社の海外旅行保険に加入してみるのもよいでしょう。
保険会社によっては、ご自身にとって必要な補償項目だけ加入できるプランがあり、保険会社の海外旅行保険の通常プランに入るよりも、保険料が安く済む場合があります。

家族で海外旅行するときのおすすめの使い方

クレジットカードの海外旅行保険の場合、カードによっては本会員(カードを所持している人)の家族にも海外旅行保険が適用されることがあります。ここでは、家族に保険を適用させる方法を解説します。
なお、補償対象となる家族の範囲や、加入条件はカード会社によって異なりますので、自分のクレジットカードでも家族が加入できるのか、事前に調べておきましょう。

家族カードを利用する

家族カードとは、クレジットカードの契約者(本会員)の家族に対して発行されるクレジットカードのことです。家族カードは、本会員と同じカードが発行されるため、本会員のカードがゴールドカードの場合、家族カードもゴールドカードになります。なお、クレジットカードは18歳未満では作ることができないため、家族カードも18歳未満の家族には発行できません。
家族カードに付帯する海外旅行保険では、基本的に本会員と同等の補償が受けられ、カードを所持している人だけが補償対象となります。

家族特約を利用する

家族特約がご自身のクレジットカードに付いている場合には、家族の中でカードを持てない方(家族カードを発行できない18歳未満の子供など)でも、本会員のカードに付帯している海外旅行保険の補償対象になります。ただし家族特約の場合、本会員や家族カードを持っている人に比べて保険金額が少ないことがあるため、注意が必要です。

まとめ

クレジットカード付帯の海外旅行保険の特徴とおすすめの使い方を紹介しました。
「クレジットカード1枚あれば安心!」という方もいらっしゃると思いますが、特に補償を充実させたい場合などは、使い方次第でより充実した補償を受けられる場合があります。
ご自身にとってよりよい海外旅行保険の使い方を選択し、海外旅行を存分に楽しんでください。

関連情報

LCD22-020 2022年5月